豊田市での薄毛治療(AGA/FAGA)はこはく皮フ科の治療で

AGA とFAGAの違い

豊田市で薄毛治療(AGA/FAGA)でお悩みでしたら土日祝診療の「こはく皮フ科」へ

「最近、髪の毛が細くなってきた」「抜け毛が増えて分け目が広がってきた」
そんなお悩みを持つ方は少なくありません。
男性に多い AGA(男性型脱毛症)、女性に多い FAGA(女性型脱毛症) は、どちらもホルモンや遺伝が関係する「進行性の脱毛症」です。放っておくと徐々に薄毛が進んでしまうことが多いため、早めの治療開始がポイントになります。
豊田市のこはく皮フ科では、内服薬・外用薬・機器による治療を組み合わせて、男女問わず一人ひとりに合った薄毛治療を行っています。


症状や悩みの概要

  1. AGA(男性型脱毛症)

AGAの特徴
AGAは「男性型脱毛症」と呼ばれる病気で、特に20代から50代の男性に多くみられます。思春期を過ぎた頃から男性ホルモンの影響で髪の毛が徐々に細くなり、抜けやすくなるのが大きな特徴です。最初は「ちょっと髪のボリュームが減ったかな?」という程度でも、進行すると明らかに薄毛のパターンが出てきます。

AGAでよくみられる症状

  1. 前髪の生え際の後退
    鏡を見たときに、おでこが少しずつ広くなったように感じるのは典型的なサインです。とくに両端が後ろに下がっていくと「M字型」に見えるようになります。
  2. 頭頂部の薄毛
    頭のてっぺん(つむじ周辺)の髪がだんだん細くなり、本数も減って地肌が透けて見えるようになります。この部分は自分では気づきにくく、家族や美容師に指摘されて初めて気づく方も多いです。
  3. 進行による脱毛パターン
    AGAが進むと、髪が抜ける部位の形がはっきりしてきます。
    • M字型:前髪の両端が後退して、アルファベットのMのような形になる。
    • O字型:頭頂部が丸く薄くなる。
    • U字型:前から後頭部にかけて全体が後退し、おでこから頭頂部まで大きくU字に広がる。

これらのパターンは遺伝や男性ホルモンの影響によって決まる部分が大きく、放っておくと少しずつ進行します。そのため、「まだ大丈夫」と思っているうちに予防や治療を始めることが大切です。

  1. FAGA(女性型脱毛症)

FAGAの特徴
FAGAは「女性型脱毛症」と呼ばれ、30代以降の女性に多くみられる薄毛のタイプです。男性と違って女性ホルモンも関与しているため、症状の出方や進行の仕方が異なります。

FAGAでよくみられる症状

  1. 分け目が広がる
    髪の毛の分け目がいつもよりクッキリ見えるようになり、「地肌が透けてきた」と感じるのが最初のサインです。鏡で上から見たり、写真を撮ったりしたときに気づく方が多いです。
  2. 頭頂部の髪が全体的に細くなる
    男性のように前から後退していくのではなく、頭頂部の髪が全体的に細くなり、ボリュームが減ってきます。そのため、髪型がペタンとつぶれやすくなります。
  3. びまん性脱毛
    「びまん性」とは「広がる」「全体に散らばる」という意味です。部分的ではなく、頭全体で少しずつ髪の毛が細くなって減っていくため、「全体的に髪が薄く見える」状態になります。これにより、地肌が透けて見えるようになり、年齢より老けて見られてしまうこともあります。

FAGAの背景
女性の場合は、出産や更年期などでホルモンバランスが変化することがきっかけになることが多いです。また、過度なダイエット、ストレス、生活習慣の乱れも影響します。AGAと同じように進行性であるため、気づいた時点でのケアや治療がとても大切です。
よくある悩み
• 髪型が決まらない、ボリュームが出ない
• 周囲の目が気になり、人前に出るのが不安
• 鏡を見るたびに憂うつな気持ちになる
• 市販の育毛剤を使っても効果を感じられない


原因とメカニズム

AGA(男性型脱毛症)の原因

  1. 男性ホルモン「テストステロン」と「DHT」
    人の体の中には、さまざまなホルモンがあります。その中でも男性にとって重要なのが テストステロン という男性ホルモンです。テストステロンは、声変わりや筋肉の発達、ひげの成長など、男性らしい体をつくる働きをしています。
    ところが、このテストステロンは体内の「5αリダクターゼ」という酵素の働きによって変化し、DHT(ジヒドロテストステロン) という物質に変わることがあります。
    このDHTこそがAGAの最大の原因です。DHTは毛根にある「毛乳頭細胞」という部分に作用し、髪の成長サイクルを乱してしまうのです。
  2. 髪の毛の成長サイクルとDHTの影響
    髪の毛には、「生えて → 成長して → 抜け落ちる」というサイクルがあります。これは「毛周期」と呼ばれ、3つの段階に分かれています。
  3. 成長期(2〜6年程度)
    髪が太く長く成長していく時期。頭髪の約9割はこの段階にあります。
  4. 退行期(2〜3週間程度)
    髪の成長が止まり、毛根が少しずつ縮んでいく時期。
  5. 休止期(3〜4か月程度)
    成長が完全に止まり、古い毛が抜け落ちて、新しい毛と入れ替わる準備をする時期。

健康な人では成長期が長いため、髪はしっかり太く伸びていきます。しかし、DHTが毛根に作用するとこの成長期が極端に短くなってしまいます。
結果として、髪が十分に伸びる前に抜け落ちてしまい、細くて短い髪の毛ばかりが増えてしまうのです。

  1. AGAの典型的な症状の背景
    DHTの作用は毛根の場所によって強く出るか弱く出るかが違います。額の生え際や頭頂部の毛根は特にDHTの影響を受けやすいといわれています。そのため、AGAの典型的な薄毛パターンは「前髪の生え際が後退する」「頭頂部が薄くなる」という形で現れるのです。
    逆に、後頭部や側頭部の毛根はDHTの影響を受けにくいため、AGAの患者さんでもこの部分の髪は残りやすいという特徴があります。これが「後頭部の髪を移植する治療」が医学的に成り立つ理由でもあります。
  2. なぜ人によって進行の度合いが違うのか?
    同じ男性でも「若くして進行する人」もいれば「年齢を重ねてもあまり薄毛が進まない人」もいます。その差は、主に以下の要因で説明されます。
    • 遺伝的要素
    AGAは遺伝との関わりが強いことが知られています。特に母方の家系から影響を受けやすいとされ、親族に薄毛の人が多い場合、発症リスクが高くなります。
    • 5αリダクターゼの活性の強さ
    テストステロンをDHTに変える「5αリダクターゼ」という酵素の働きの強さは個人差があります。活性が強い人ほどDHTが多く作られ、薄毛が進行しやすくなります。
    • 毛根のDHT感受性
    毛根の細胞がどれだけDHTに反応するかも人によって違います。感受性が高い人では、少しのDHTでも成長期が短くなり、髪が抜けやすくなります。
  3. 抜け毛が増える仕組みのまとめ
    以上をまとめると、AGAは次のような仕組みで進行していきます。
  4. 男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼによってDHTに変化する
  5. DHTが毛根にある毛乳頭細胞に作用する
  6. 髪の成長期が短縮される
  7. 髪が太く長く育つ前に抜け落ちる
  8. 細く短い髪ばかりが増えて、全体のボリュームが減る
    つまり、AGAは「髪の毛が生えてこない病気」ではなく、「髪が育つ前に抜けてしまう病気」と言えるのです。
  9. 生活習慣や環境の影響はある?
    AGAの直接の原因はDHTですが、生活習慣や環境も間接的に影響します。
    • 睡眠不足や不規則な生活 → ホルモンバランスが乱れる
    • 偏った食事 → 髪の材料となる栄養が不足する
    • ストレス → 自律神経が乱れ、血流が悪くなる
    これらはAGAそのものを「引き起こす原因」ではありませんが、症状を悪化させる可能性があります。そのため、治療と同時に生活習慣を整えることも大切です。
  10. AGAの原因を理解することの大切さ
    AGAは「男性ならよくあること」として放置されがちですが、進行すればするほど治療に時間がかかります。原因を正しく理解することで、「なぜ抜け毛が増えるのか」「なぜ治療が必要なのか」がわかり、早めに対策を取るきっかけになります。

FAGA(女性型脱毛症)の原因

  1. 女性ホルモンの働きと髪の毛
    女性の体の中には「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンがあります。エストロゲンは月経周期や妊娠に関わるだけでなく、髪や肌にも大きな影響を与えています。特に髪に対しては、
    • 髪の成長期を長く保つ
    • 髪の毛を太く、しっかり育てる
    • 抜け毛を防ぐ
    といった働きがあります。つまり、エストロゲンは「髪を守るホルモン」ともいえるのです。
  2. 閉経・加齢による女性ホルモンの減少
    FAGAの大きな原因のひとつが、閉経や加齢に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。
    若い頃はエストロゲンの分泌が盛んで、髪の毛もしっかり保たれています。しかし、40代以降になると分泌量が減少し、閉経を迎える50歳前後では急激に減ってしまいます。
    エストロゲンが減ると、髪を守る力が弱まり、毛周期(成長期→退行期→休止期)のバランスが崩れてしまいます。その結果、髪の成長期が短くなり、細く短い髪ばかりが増えてしまうのです。
    これが「年齢とともに髪が細くなる」「全体的にボリュームが減る」という現象の大きな理由です。
  3. ストレスや過度なダイエットによるホルモンバランスの乱れ
    女性の体は、ストレスや生活習慣の影響を受けやすい特徴があります。
    • 強いストレスが続くと、体が「防御モード」になり、ホルモンの分泌リズムが乱れる
    • 過度なダイエットで栄養が不足すると、髪を作る材料が足りなくなり、さらにホルモンのバランスも崩れる
    このように、閉経前の若い女性でも、ホルモンバランスが乱れることでFAGAのような症状が出ることがあります。
    「最近抜け毛が増えた」「分け目が目立つようになった」と感じる方の中には、実際にストレスや食生活が影響しているケースが少なくありません。
  4. 男性ホルモンとの関わり
    女性はもともと男性ホルモン(テストステロン)の量が少ないため、男性のようにM字やO字に薄毛が進むことはほとんどありません。
    しかし、女性ホルモンが減少したりホルモンバランスが崩れたりすると、相対的に男性ホルモンの影響が強まってしまいます。
    その結果、頭頂部や分け目の髪が細くなり、全体に「地肌が透けて見える」ような状態になります。これがFAGAの典型的な症状である「びまん性脱毛」です。
    つまり、女性もAGAと同じく「男性ホルモンの影響」を受けているのですが、その出方が異なるため、薄毛の形も違って見えるのです。
  5. 遺伝的要素
    FAGAにも遺伝的な要素が関わっていると考えられています。母親や祖母に薄毛があった場合、同じように発症しやすくなることがあります。ただし、男性ほどはっきりとした遺伝の傾向はなく、「体質」「生活習慣」「年齢」など複数の要因が重なって起こると考えられています。
  6. 髪が細くなる仕組みのまとめ
    FAGAでは、次のような仕組みで髪が細くなっていきます。
  7. 加齢や閉経で女性ホルモン(エストロゲン)が減少する
  8. 髪の成長期が短くなり、抜け毛が増える
  9. 相対的に男性ホルモンの影響が強まる
  10. 髪が太く育たず、細く短い毛が多くなる
  11. 分け目が広がり、地肌が透けて見える
    このように、FAGAは「髪が全体的に細くなる病気」であり、男性のように部分的に大きく後退するのとは異なります。
  12. 生活習慣の影響
    FAGAはホルモンの変化が中心ですが、生活習慣も大きく影響します。
    • 睡眠不足 → ホルモン分泌のリズムが乱れる
    • 栄養不足 → 髪をつくるタンパク質・鉄分・亜鉛などが不足する
    • 過度なストレス → 血流が悪くなり、毛根に栄養が届きにくくなる
    こうした要因はFAGAを直接「発症させる」ものではありませんが、症状を悪化させたり、発症を早める可能性があります。
  13. FAGAの原因を理解することの大切さ
    「髪が細くなってきたけれど、年齢のせいだから仕方ない」と諦めてしまう方も少なくありません。
    しかし、FAGAは放っておくと進行してしまいます。逆に、原因を理解し、生活習慣の見直しや早めの治療を行うことで、進行を抑えることは可能です。
    エストロゲンの減少やホルモンバランスの乱れが背景にあることを知ることで、「なぜ髪が細くなるのか」が分かり、不安の解消や適切な対策につながります。

こはく皮フ科での治療法

  1. AGAとFAGAにおける内服薬治療
    薄毛の治療にはいくつかの方法がありますが、その中でも「内服薬による治療」は特に多くの患者さんに用いられている代表的な治療法です。内服薬は体の中から作用するため、塗り薬とは異なり全身的に効果を及ぼすのが特徴です。ここでは、男性型脱毛症(AGA)を中心とした内服薬の種類や特徴、そして女性型脱毛症(FAGA)における注意点について、詳しく説明していきます。

①内服薬の基本的な考え方
髪の毛の成長を妨げている大きな要因のひとつが、男性ホルモンから作られる DHT(ジヒドロテストステロン) です。DHTは毛根に作用して、髪の成長期を短くしてしまうため、太く長い髪が育つ前に抜けてしまいます。
この仕組みを抑えるために開発されたのが、「5αリダクターゼ阻害薬」と呼ばれる内服薬です。テストステロンをDHTに変える酵素(5αリダクターゼ)の働きを抑えることで、DHTの量を減らし、髪の毛の成長を守るのが狙いです。

②フィナステリド(男性専用)
フィナステリドは、AGA治療で最もよく使われる内服薬のひとつです。
• 作用の仕組み
テストステロンをDHTに変える「Ⅱ型5αリダクターゼ」という酵素を抑えることで、DHTの産生を減らします。結果として毛根への悪影響が減り、髪の毛の成長期を維持しやすくなります。
• 効果
臨床試験でも「抜け毛を減らす」「薄毛の進行を防ぐ」という点で高い効果が確認されています。半年〜1年ほどの継続で効果を実感する方が多く、「現状維持」「進行を止める」ことが第一の目的です。髪の量が劇的に増えるというよりは、「これ以上進行させない」ための薬と考えると分かりやすいでしょう。
• 副作用
性機能に関わる副作用(性欲の減退、勃起機能の低下など)がごく少数報告されていますが、発生頻度は低く、多くの人では問題なく使用できます。肝臓で代謝されるため、肝機能のチェックも必要です。

  1. デュタステリド(男性専用)
    デュタステリドは、フィナステリドと同じく5αリダクターゼを阻害する薬ですが、その作用はさらに強力です。
    • 作用の仕組み
    デュタステリドは「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の両方の5αリダクターゼを抑えます。そのため、より幅広くDHTの産生を抑制できる点が特徴です。
    • 効果
    フィナステリドで効果が十分でなかった患者さんでも、デュタステリドに切り替えることで改善が見られるケースがあります。特に頭頂部だけでなく前頭部の脱毛にも効果が期待できるため、幅広いAGAのタイプに使用されます。
    • 副作用
    フィナステリドと同じく性機能に関する副作用がまれに起こる可能性があります。さらに作用が強い分、副作用が出る確率はわずかに高いとも言われています。そのため、医師の診察のもとで適切に使用することが重要です。

③女性における内服薬治療の制限
女性型脱毛症(FAGA)の場合、フィナステリドやデュタステリドは原則として使用できません。
• 妊娠への影響:妊娠中に服用すると男性胎児の生殖器の発達に影響を与える可能性があります。
• ホルモン環境の違い:女性は男性ホルモンの量が少ないため、男性用の薬を使用するとホルモンバランスを乱すリスクが高くなります。
このため、FAGAでは 外用薬(ミノキシジル) や、ホルモン治療、生活習慣の改善、そしてサプリメントを組み合わせた治療が中心となります。

④女性におけるサプリメント療法 ― Ogshiなど
女性の薄毛はホルモンバランスの乱れだけでなく、栄養不足や生活習慣も大きく関係しています。そこで注目されているのが サプリメント療法 です。

Ogshi(オグシ)とは?

Ogshiは女性の薄毛・抜け毛に特化したサプリメントとして知られています。
• 主な成分
• パントテン酸カルシウム、ビタミンB群
• L-シスチン(髪の主成分ケラチンの材料)
• ビタミンC、亜鉛、鉄分など、髪の成長に欠かせない栄養素
• 特徴
髪の毛をつくる「工場」である毛母細胞に必要な栄養を補うことで、髪の成長をサポートします。薬ではないため副作用が少なく、長期的に安心して続けられるのが利点です。

サプリメントが有効な場面
• 出産後のホルモン変動で抜け毛が増えたとき
• 過度なダイエットや偏食で栄養が不足しているとき
• ストレスや加齢により髪が細くなってきたとき

サプリメント単独で劇的に回復することは少ないですが、外用薬や生活改善と組み合わせることで効果を高める役割を果たします。

⑤男性と女性の治療の違いを整理
• 男性(AGA)
内服薬(フィナステリド・デュタステリド)が中心。DHTの生成を抑えることで進行を防ぐのが主目的。
• 女性(FAGA)
内服薬は制限が多いため、外用薬(ミノキシジル)やサプリメント(Ogshiなど)、生活習慣の改善を組み合わせるのが基本。

この違いを理解することは、患者さんが「自分に合った治療」を選ぶためにとても重要です。

⑥内服薬・サプリメント治療の注意点
内服薬やサプリメントによる薄毛治療は、多くの方にとって有効な手段のひとつですが、いくつか大切な注意点があります。

まず理解しておきたいのは、これらの治療は即効性のあるものではないということです。飲み始めた翌日に髪が増えるような劇的な変化はなく、効果が現れるまでには時間がかかります。
男性用の内服薬であるフィナステリドやデュタステリドの場合でも、早い方で3か月、一般的には半年から1年ほどかかってようやく実感が出てくるのが普通です。サプリメントはより穏やかな働きのため、さらに時間をかけて取り組む必要があります。
最初のうちは「抜け毛が減ったかもしれない」といったわずかな変化しか感じられないことも多いですが、大切なのは「短期間で効果がない」と諦めず、長期的な視点で根気よく続けることです。
もうひとつ重要なのは、自己判断で治療をやめないという点です。副作用が心配になったり、「髪が増えてきたからもう治った」と思って中止してしまう方がいますが、これは大きな落とし穴です。
内服薬はDHTの生成を抑えることで効果を発揮しているため、服用をやめると再びDHTの影響が戻り、数か月で脱毛が再開してしまいます。せっかく維持していた状態が元に戻ってしまう「リバウンド」が起こることもあります。
副作用についても、性欲の低下や肝機能への影響などがごくまれに報告されていますが、多くは軽度で、医師の判断で血液検査や薬の種類変更など適切な対応が可能です。何か不安があれば中止するのではなく、必ず主治医に相談することが大切です。

サプリメントについては、役割を正しく理解しておく必要があります。髪に必要な栄養素を補い、毛母細胞の働きを助ける点では有効ですが、薬のようにホルモンや毛根に直接作用するわけではありません。
したがってサプリメント単独で劇的に薄毛が改善することはほとんどなく、基本的には外用薬や生活習慣改善と組み合わせて使うのが望ましい方法です。特に出産後の一時的な抜け毛や、ダイエットや偏食による栄養不足、ストレスの影響などで髪が弱っている女性には効果が期待できます。
ただし「サプリは安全だからたくさん飲んでも大丈夫」というわけではなく、成分によっては過剰摂取が体に負担をかけることもあります。複数のサプリを同時に飲む場合は、含有成分が重複しないか注意が必要です。

さらに、薄毛治療で何よりも大切なのは「続けられる方法を選ぶ」ということです。薬もサプリも途中でやめてしまえば効果は維持できません。
毎日飲むことが負担になる方は、生活のリズムに合わせた服薬の工夫が必要ですし、AGA・FAGAの治療は多くが自費診療となるため、経済的な負担も考えて長期的に無理なく続けられるプランを立てることが重要です。
定期的に診察を受け、効果や副作用の有無を確認しながら調整していくことで、安心して治療を継続できます。

このように、内服薬やサプリメントは「すぐに髪が増える魔法の薬」ではなく、長期的な視点で取り組むべき治療法です。
効果が出るまでの時間、継続の必要性、補助的な役割、生活との両立――これらを理解したうえで、相談しながら無理のない方法を選んでいくことが、薄毛治療を成功に導く最も大切なポイントといえるでしょう。

  1. 外用薬治療 ― ミノキシジル外用薬について
    薄毛治療の代表的な外用薬として、最も広く知られているのが ミノキシジル外用薬 です。AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の治療に世界的に使われており、厚生労働省からも承認を受けている唯一の発毛成分として知られています。ここでは、ミノキシジルの働きや効果、使い方の注意点などを詳しく説明します。

ミノキシジルの作用の仕組み
ミノキシジルはもともと血圧を下げる内服薬として開発されました。服用していた患者さんに「体毛が濃くなる」という副作用が見られたことから、髪の毛の成長に役立つ可能性が注目され、外用薬として発毛治療に応用されるようになったのです。

外用薬として頭皮に塗布すると、次のような作用が期待できます。
• 血流改善作用
頭皮の血管を拡張し、毛根に酸素や栄養を届けやすくします。これにより、休止していた毛根が活性化され、髪の毛が再び成長しやすくなります。
• 毛母細胞の刺激
髪をつくり出す毛母細胞の働きを促進し、髪の成長期を延ばすと考えられています。
• 発毛シグナルの活性化
詳細なメカニズムはまだ研究段階ですが、毛根にある成長因子の働きを活発にし、新しい髪が生えやすい環境を整える作用も報告されています。

効果の特徴
ミノキシジル外用薬の最大の特徴は、男性・女性どちらにも使える という点です。ホルモンに直接作用する薬ではないため、男女問わず薄毛治療に用いられています。
効果としては、
• 髪の抜け毛を減らす
• 細く弱っていた髪を太く育てる
• 新しい髪が生えるサポートをする
といった点が挙げられます。特にFAGAのように「髪が全体的に細くなる」タイプには有効で、ボリューム感の改善に役立ちます。

効果を実感できるまでの期間
ミノキシジルは「即効性の薬」ではありません。使い始めてから効果を感じられるまでには、ある程度の時間が必要です。
多くの場合、3〜6か月ほど継続して使用することで徐々に変化を感じ始め、さらに続けることで安定した効果が得られるとされています。
このように、短期間で結果を求めず、根気よく続けることがとても大切です。

使用方法の基本
ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布するタイプが一般的です。
• 毎日決められた回数を頭皮に塗布する
• 髪の毛ではなく、頭皮にしっかり届くように意識する
• 塗布後はよく手を洗い、目や粘膜に触れないよう注意する
正しい使い方を守ることで、安全に効果を最大限に引き出すことができます。

継続の重要性
ミノキシジル外用薬は「使い続けることで効果が維持される」薬です。使用を中止すると、せっかく改善した髪の状態が数か月で元に戻ってしまうことがあります。
そのため、内服薬と同じく 「継続」が最も大切なポイントです。生活の中に無理なく取り入れて、長期的に続けられる習慣にすることが成功の秘訣です。

  1. 機器を使った治療
    内服薬や外用薬に加えて、近年はさまざまな医療機器を使った薄毛治療が登場しています。これらの機器は、薬だけでは届きにくい部分にアプローチしたり、頭皮の環境を整えることで、治療全体の効果を底上げする役割を果たします。
    こはく皮フ科では、ターゲットクール と KOライト(赤色LED照射) を取り入れた治療を行っています。

①ターゲットクール
ターゲットクールは、冷却ガスを用いて薬剤を皮膚の奥深くに浸透させる医療機器です。従来の塗り薬ではどうしても皮膚の表面にとどまってしまい、毛根に十分に届かないことが課題でした。ターゲットクールでは、冷却による「無痛性の圧力」を利用して、毛根付近まで薬剤をしっかり送り届けることができます。

特徴
• 冷却で痛みを抑える
瞬時に頭皮を冷却しながら薬剤を導入するため、ほとんど痛みを感じません。注射のような刺激が苦手な方にも安心して受けていただけます。
• 均一な浸透
微細なガスの力で薬剤を均一に噴霧するため、頭皮全体にまんべんなく有効成分を届けられます。
• 短時間で施術可能
1回の施術は数分〜10分程度と短く、忙しい方でも継続しやすいのが特徴です。

導入できる薬剤
こはく皮フ科で使用しているのは主に以下の薬剤です。
• ミノキシジル:発毛を促す代表的な成分。毛根の血流を改善し、新しい髪の成長を助けます。
• プルリアル:毛髪や頭皮の健康をサポートする成分を含み、髪の土台を整える働きがあります。
ターゲットクールを用いることで、これらの有効成分を毛根の近くまでしっかり届けることが可能となり、外用薬単独に比べて高い効果が期待できます。

②KOライト(赤色LED照射)
KOライトは、赤色のLED光を頭皮に照射することで、毛根やその周囲の環境を整える治療機器です。赤色の光は皮膚の比較的深い層まで届き、細胞の働きを活発にする作用があります。内服薬や外用薬のように直接ホルモンに働きかけるわけではありませんが、「頭皮の土台づくり」をサポートする点で非常に有効です。副作用のリスクが少なく、安全性が高いため、幅広い世代の方に安心して受けていただける治療です。

KOライト(赤色LED照射)のしくみについて
KOライトは、赤い光(LED)を頭皮にあてることで、髪が育ちやすい環境を整える治療です。
実際に、国内外の研究で「髪の本数が増えた」「髪が太くなった」という効果が報告されており、日本皮膚科学会のガイドラインでも “行うことを勧めてもよい(推奨度B)” とされています。
一方で、「なぜ効果が出るのか」という細かい仕組みは、まだ完全にわかっているわけではありません。血流が良くなったり、細胞が元気になったりすることで毛根が働きやすくなるのではないか、と考えられていますが、詳しいことは研究段階です。
現時点で安心してお伝えできるのは、安全性が高く、副作用の心配が少ない治療であるという点です。 痛みもほとんどなく、取り入れやすい方法のひとつといえます。

期待できる効果
頭皮の代謝改善
赤色LEDは血流を改善し、細胞のエネルギー代謝を高めます。これにより、毛根に必要な栄養や酸素が届きやすくなり、弱っていた毛母細胞の働きが回復しやすくなります。冷え性や血流不良が気になる方にも適しています。

炎症の抑制
頭皮に炎症があると毛根はダメージを受け、抜け毛が増える原因になります。赤色LEDには抗炎症作用があり、赤みやかゆみを落ち着かせる効果が期待できます。フケ症やかゆみがある方でも、照射によって頭皮環境を整えるサポートになります。

髪の成長サポート
KOライトは単独でも髪の成長を助けますが、外用薬(ミノキシジル)やターゲットクールとの併用でさらに効果を高めることが可能です。薬剤で毛根を刺激しながら、LEDで頭皮全体の環境を整えることで、相乗効果が得られやすくなります。

安全性と副作用
KOライトは薬ではなく光を使った治療のため、副作用の心配がほとんどありません。痛みもなく、照射中はじんわり温かさを感じる程度です。敏感肌の方や女性でも安心して利用できるのが大きな利点です。

治療の流れと回数の目安
1回の照射は10〜20分程度で終了し、負担はほとんどありません。治療効果を実感するためには、定期的な照射が推奨されます。多くの方は週に1〜2回のペースから始め、数か月かけて徐々に頭皮環境を改善していきます。
「すぐに髪が生える」という即効性はありませんが、継続することで頭皮が健康になり、髪が太くコシのある状態を保ちやすくなります。

どんな方に向いているか
• 内服薬に抵抗がある方、副作用が不安な方
• 女性でホルモン治療ができない方
• 頭皮のかゆみや炎症、フケが気になる方
• 外用薬やターゲットクールと併用して、治療効果を底上げしたい方
• 薄毛が気になり始めた段階で、まずは頭皮ケアから取り入れたい方

外用薬との組み合わせ

機器を使った治療は、単独でも一定の効果がありますが、外用薬や内服薬と併用することでさらに効果が高まります。
• ターゲットクール × ミノキシジル
通常の外用薬では届きにくい毛根付近までミノキシジルを届けることで、発毛効果を一段と引き出すことが可能です。
• ターゲットクール × プルリアル × KOライト
ターゲットクールで薬剤を導入し、その後KOライトを照射することで、吸収率を高めつつ頭皮の環境を整えるという二段構えのアプローチができます。これは「育毛の土台づくり」として非常に有効です。

このように、薬・サプリメント・機器を組み合わせて総合的にアプローチすることが、現在の薄毛治療のスタンダードとなりつつあります。


自宅でできるケア方法

① 頭皮を清潔に保つ(炎症を減らすのが目的)
なぜ:過剰な皮脂やフケは“微小炎症”の温床になり、毛包周囲の環境を悪化させます。脂漏性皮膚炎のコントロールは育毛治療の受け皿づくりに有益です。
どうやるか:
• 毎日〜1日おきにシャンプー。ぬるま湯で予洗い→指の腹で30〜60秒「頭皮」を洗う→十分にすすぐ。
• 乾燥・かゆみがある場合は低刺激性(アミノ酸系など)を選択。脂漏が強い場合はフケ・かゆみ用(抗真菌・抗フケ成分配合)を週数回併用。
• タオルドライは押さえるだけ。ドライヤーは近づけすぎない。
NG:爪立てゴシゴシ、熱湯、整髪料やオイルの塗りっぱなし、すすぎ不足。

② 十分な睡眠・概日リズムの安定(毛周期の乱れを抑える)
なぜ:睡眠中は細胞修復とホルモン分泌が整います。不眠・不規則化は毛周期の同調を乱し、休止期毛の比率が増えうる。

どうやるか:
• 起床就寝を一定に。就寝前の強い光・カフェイン・長時間スマホを避ける。
• 「朝散歩」などで体内時計の同調をとる。

NG:慢性的な寝不足、週末だけの寝だめ。

③ 栄養バランス(欠乏を作らない)
なぜ:髪は主にタンパク質(ケラチン)。また鉄・亜鉛・ビタミンD・B群の欠乏はびまん性の毛の細り・抜け毛に関連。若年〜中年女性では鉄欠乏(低フェリチン)が頻度高め。
どうやるか:
• 毎食で良質タンパク(魚・卵・大豆・乳・赤身肉など)を確保。
• 鉄(赤身肉・レバー・貝・大豆)+ビタミンC(吸収促進)を意識。
• 亜鉛(牡蠣・赤身肉・大豆・卵)、ビタミンD(魚・きのこ・日光)も不足しやすい。
• 過度な糖質制限・急激な減量は休止期脱毛の引き金に。
• サプリも必要に応じて摂取すると良い。過量摂取が問題になる場合もあるので、摂取前に医師に相談を。
NG:単品ダイエット、極端な低カロリー、自己判断の高用量サプリ(亜鉛・ビタミンAなどの過量は逆効果)。

④ 喫煙をやめる(血流と酸化ストレスの観点)
なぜ:喫煙は末梢血管収縮・酸化ストレス増大を介して毛包環境に不利。
どうやるか:禁煙外来・ニコチン置換の活用。
NG:加熱式なら安全と考えて続ける(血管への影響は残ります)。

⑤ 紫外線対策(頭皮の炎症を避ける)
なぜ:強いUVは頭皮炎症・光老化を促進。毛包周囲の微小炎症のコントロールは有利。
どうやるか:屋外は帽子・日傘、分け目・生え際はスプレータイプ日焼け止めも選択肢。
NG:炎天下の長時間曝露、分け目の無防備放置。

⑥ 整髪・ヘアスタイルの工夫(牽引・熱・薬剤ダメージを減らす)
なぜ:牽引性脱毛症や熱・薬剤ダメージは、既存毛の折損・切毛と毛包負担を増やします。
どうやるか:
• きつい結び(ポニーテール・エクステ・三つ編み)の常用を避ける。
• 高温アイロン・ドライヤーは短時間・距離・ヒートプロテクト使用。
• カラー・ブリーチ・パーマは間隔を空ける。施術後は保湿中心で「補修は髪幹、発毛は頭皮」と役割を分ける。
NG:毎日の高温アイロン、同日の複合施術、ゴムで強く固定。

⑦ ストレス対策(間接的悪化因子への介入)
なぜ:強いストレスは睡眠・食行動・皮脂分泌・掻破行動を介して頭皮環境を悪化。
どうやるか:短時間の運動、入浴・呼吸法、就寝前ルーティンで可視化できる対策を。必要に応じて心理的支援。
NG:夜間のカフェイン・アルコールで“無理やり寝る”、過度の頭皮マッサージ(摩擦増)。

⑧ 要点のひとことまとめ
• 洗う・寝る・食べる・守る(禁煙/UV)・傷めない——この5本柱が根拠のある自宅ケア。
• 生活習慣は治療の土台。進行抑制の主役は医学的な治療(塗り薬、飲み薬、機器治療)。
• サプリも必要に応じて摂取。ただし過量投与はしない。
• 頭皮トラブル(脂漏・かゆみ・フケ)は先に鎮めると、発毛治療の“効き”が上がります。


まとめ

AGA・FAGAは「年齢のせい」と思われがちですが、治療で改善できることが多い病気です。
大切なのは、進行する前に早めに治療を始めること。
豊田市のこはく皮フ科では、土日も診療を行い、内服・外用・機器治療を組み合わせて、男性も女性も安心して通える環境を整えています。

目次