豊田市で「爪の痛みを感じたら」土日も診療してる皮膚科「豊田市瑞穂町のこはく皮フ科」へ

爪がズキズキ痛むことはありませんか?
「靴を履くと爪が当たって痛い」「爪の角が皮膚に食い込んで赤く腫れている」「爪が分厚くなって切れない」など、爪の痛みにはさまざまな原因があります。
爪は普段あまり意識しない部分ですが、痛みが出ると歩くのもつらくなり、日常生活に大きな影響を与えます。特に足の爪は体重がかかるためトラブルが起こりやすく、放置すると炎症や感染につながることもあります。
豊田市の「こはく皮フ科」では、爪の痛みの原因をしっかり見極めたうえで、一人ひとりの状態に合った治療を行っています。この記事では、爪の痛みの原因・症状・治療・予防についてわかりやすく解説します。


症状と悩み

症状

  1. 爪の角が皮膚に食い込み、ズキズキした痛みが出る
    巻き爪や陥入爪でよく見られる症状です。爪の角がトゲのように皮膚に刺さり、歩くたびに「ズキズキ」とした痛みを感じます。軽い段階では少しチクチクする程度ですが、悪化すると靴を履いた瞬間に強い痛みが走り、歩くのも困難になることがあります。炎症が強くなると腫れや赤みも加わり、ズボンや布団が触れるだけでも痛むことがあります。
  2. 歩くときや靴を履いたときに爪が押されて痛い
    足の爪は体重のかかる部分にあるため、靴の圧迫で簡単に痛みが出ます。特に先の細い靴、サイズが合わない靴、長時間の立ち仕事や運動では症状が悪化します。痛みのせいで歩き方が不自然になり、姿勢や腰に負担がかかることもあります。長く放置すると「爪の痛みが原因で生活に支障が出る」ケースも少なくありません。
  3. 爪の周囲が赤く腫れて膿や血がにじむ
    爪が皮膚に食い込んで炎症が進むと、細菌が入り込みやすくなります。その結果、赤く腫れて熱を持ち、膿や血がにじむこともあります。この状態を繰り返すと「肉芽(にくげ)」と呼ばれる赤い盛り上がりができ、さらに爪を押し返すようになり悪循環に陥ります。強い痛みだけでなく、靴下に膿がつく、においが気になるなど、日常生活にも不快感を伴います。
  4. 爪が厚くなり、硬く変形して切りにくい
    爪水虫(爪白癬)や加齢が原因で、爪が分厚く硬くなることがあります。厚さは数ミリに達することもあり、普通の爪切りでは切れなくなります。無理に切ろうとすると爪が割れたり、周囲の皮膚を傷つけたりして、さらに痛みを引き起こします。分厚く変形した爪は靴に当たりやすく、圧迫による痛みを強める原因にもなります。
  5. 爪の下に血豆ができ、押すと強い痛みを感じる
    スポーツや外傷で爪の下に血がたまると「爪下血腫(そうかけっしゅ)」になります。黒紫色に変色し、強い圧迫感と痛みを伴います。特にランニングやサッカーのように足先に繰り返し衝撃が加わるスポーツで起こりやすい症状です。血がたまったまま放置すると、爪が浮いたり剥がれたりすることがあり、再発もしやすくなります。
  6. 爪の下や周囲にしこりのような違和感
    炎症や肉芽組織ができると、爪の横や下に「小さな塊」のような盛り上がりを感じることがあります。これが靴や歩行でさらに圧迫されると、痛みが慢性的に続き、治療しない限り自然に消えることは少ないです。
  7. 爪が割れてトゲ状になり、皮膚に刺さる
    乾燥や外傷で爪が割れた場合、その破片がトゲのようになり皮膚に刺さって痛むことがあります。割れた部分は靴下や布団に引っかかりやすく、余計に裂けて悪化することもあります。

爪の痛みで、患者さんがよく感じる悩み

  1. 痛みで長く歩けない、運動ができない
    巻き爪や陥入爪では、「ズキズキ」とした持続的な痛みや、歩くたびに「チクッ」と刺されるような痛みが生じます。買い物や通勤・通学といった日常の移動すらつらくなり、「歩くこと自体が憂うつ」と感じる方も少なくありません。スポーツをする方では、走る・跳ぶといった動作が大きな負担になり、好きだった運動を思い切りできなくなることが大きなストレスとなります。
  2. サンダルや裸足になるのが恥ずかしい
    夏のレジャーや温泉・プールなど、裸足で過ごす場面は多くあります。爪の赤み・腫れ・変形が目立つと「人に見られるのが恥ずかしい」と感じ、サンダルを避けたり素足を隠したりするようになります。その結果、せっかくのイベントや交流の場でも心から楽しめないという悩みにつながります。
  3. 爪を切るのが怖くなり、自分で処理できない
    巻き爪や陥入爪は、深爪や不適切なカットで悪化することがあります。過去に「切ったら余計に食い込んだ」「血が出た」などの経験をすると、それ以来「怖くて切れない」と感じる方もいます。爪を伸ばしすぎるとさらに皮膚に食い込み、悪循環に陥ってしまうことがあります。
  4. 再発を繰り返し「もう治らないのでは」と不安になる
    治療をしてもまた痛みが出る ― この繰り返しが患者さんに大きな不安を与えます。「どうせまた悪くなるのでは」という気持ちから、病院に行くのをためらったり、悲観的な気持ちになったりする方もいます。特に陥入爪は一度良くなっても再発することが多く、「一生付き合わないといけないのか」と感じるケースも少なくありません。
  5. おしゃれな靴を履けず、生活やファッションが制限される
    巻き爪や陥入爪では、先の細い靴・ヒール・硬い革靴は痛みを悪化させるため避けなければなりません。そのため「履きたい靴が履けない」「おしゃれを楽しめない」という悩みが出てきます。特に若い世代や社会人にとって、ファッションの制約は日常生活のストレスになりやすいです。
  6. 仕事や学業への影響
    立ち仕事や営業職では「痛くても仕事を休めない」「集中できない」と悩む方がいます。学生では体育や部活に参加できず、学業や友人関係に影響することもあります。
  7. 睡眠への影響
    夜、布団に入っても痛みで目が覚めたり、寝返りのたびにズキッと響いて眠れなかったりすることがあります。慢性的な睡眠不足は疲労をため、生活全体に悪循環をもたらします。
  8. 精神的なつらさ
    「爪くらいで病院に行くのは大げさかも」と考えながらも、痛みや再発の不安で気分が落ち込む方が少なくありません。周囲に理解されにくく「誰にもわかってもらえない」と孤独感を感じる方もいます。
  9. 生活全体の制約
    旅行・遠足・スポーツイベントなど、楽しみにしていた予定があっても「爪が痛くて参加できないかも」と不安になります。将来の予定を立てることすら億劫になる方もいます。
  10. 障害児童・障害者の方が抱える特有の悩み
    爪の痛みは、障害をお持ちの方にとってさらに深刻な問題になることがあります。
    • 運動機能に制限がある方:歩行バランスが不安定で足先に負担が集中しやすく、巻き爪や陥入爪が悪化しやすい。
    • 感覚に特性がある方:痛みを強く感じやすかったり、逆に気づきにくくて症状が進んでから受診することもあります。
    • 自分で爪を切るのが難しい方:家族や介助者がケアする必要があり、正しい切り方ができずに痛みを繰り返してしまうケースもあります。
    • 精神的な不安の強さ:爪の処置そのものに恐怖を感じたり、過去の痛い経験がトラウマになってしまったりすることもあります。

このように、障害児童や障害者の方では爪の痛みが生活全体に与える影響が大きく、周囲の理解と医療機関でのサポートが欠かせません。豊田市の「こはく皮フ科」でも、こうした患者さんが受診しやすいように配慮しながら診療を行っています。

よく見られる部位(爪の痛みの場合)

  1. 足の親指
    足の爪の中で最も痛みが出やすいのが親指です。体重がかかるため衝撃を受けやすく、靴の先端に当たりやすい位置でもあります。
    • 巻き爪や陥入爪:角が食い込んでズキズキ痛む。
    • 外傷や打撲:強くぶつけた後に内出血(爪下血腫)ができ、爪の下に血豆がたまって強い圧迫痛を生じる。
    • 爪水虫(爪白癬):爪が厚くなって靴に当たり、圧迫痛が出る。
    親指のトラブルは歩行そのものに大きく影響し、ひどい場合には日常生活や仕事にまで支障をきたします。
  2. 足の人差し指
    人差し指の爪も痛みが出やすい部位です。親指に押される形で靴の中で圧迫されやすく、特に指が長い人はリスクが高まります。
    • スポーツによる繰り返しの衝撃(サッカーやランニングなど)で変形や炎症が起きやすい。
    • 爪の形そのものが細長いと、靴の中で前後に当たり、爪下血腫や変形を起こしやすくなります。
  3. 足の中指・薬指
    頻度は少ないですが、スポーツや外傷で爪の痛みが出ることがあります。
    • 長時間のランニングでは中指や薬指にも負担がかかり、爪が黒く変色(爪下血腫)することがあります。
    • 特に小さめの靴を履いている場合、爪が常に靴に当たり、爪が反り返ったり厚くなったりして痛みの原因になります。
  4. 足の小指
    小指の爪はサイズが小さいため、ちょっとした刺激でも炎症が強く出やすいのが特徴です。
    • 靴の横幅が合わない場合、常に圧迫されて赤みや腫れが出る。
    • 爪が割れたり欠けたりして、その部分から細菌が入ると痛みや膿を伴う炎症につながります。
    • 小指は気づかれにくく、「気がついたら化膿していた」というケースも少なくありません。
  5. かかと側の爪の根元(爪母部)
    爪が生えてくる根元部分が炎症を起こすと、強い痛みを感じることがあります。
    • ばい菌の感染(爪周囲炎)で赤く腫れ、膿が出ることもあります。
    • ささくれや小さな傷から菌が入って起こることが多く、指先をよく使う仕事や水仕事の多い方に目立ちます。
  6. 手の親指
    手の親指は物をつかむときに最もよく使うため、爪に負担がかかりやすいです。
    • 深爪で角が皮膚に当たり、陥入爪のような痛みを起こす。
    • 調理や清掃など水に触れる仕事をしている方は、皮膚が柔らかくなり、炎症や化膿を繰り返すことがあります。
  7. 手の人差し指
    手の人差し指も、仕事や日常生活でよく使うためトラブルが起きやすい部位です。
    • タイピングや筆記、細かい作業で爪に強い力が加わり、割れたり欠けたりして痛みにつながる。
    • 爪の下にトゲや異物が入って炎症を起こすこともあります。
  8. 手の中指・薬指・小指
    比較的少ないですが、ギターやバイオリンなど指先を酷使する楽器演奏者では、繰り返しの刺激で痛みや変形が出ることがあります。
    特に爪が長い状態で強く押さえると、爪床に負担がかかり、爪が剥がれかけることもあります。
  9. 特殊なケース
    • 両足同時に痛む:歩き方や靴の形に共通するクセがある。
    • すべての爪が厚く硬くなる:加齢や爪水虫(爪白癬)による場合が多い。
    • 糖尿病や血流障害のある方:小さなトラブルから重症化しやすく、痛みや感染が広がりやすい。

爪の痛みの原因とメカニズム

  1. 巻き爪 ― 爪の形が原因で起こる痛み
    巻き爪とは、爪が横方向にくるりと丸くなり、両端が皮膚へ食い込んでしまう状態です。
    • 体質的要因:家族に巻き爪の人がいる場合は、遺伝的に起こりやすいとされています。爪がもともとカーブしやすい形の方では、成長のたびに食い込みやすくなります。
    • 靴の影響:先の細い靴や、サイズの合わない靴を履くと、爪に横から強い圧力がかかり、爪のカーブが強調されます。結果として皮膚が押され、ズキズキとした痛みが続きます。
    • スポーツでの負担:サッカーやバレーなど、足先に繰り返し衝撃を受けるスポーツでは巻き爪の悪化が目立ちます。
    巻き爪はゆっくり進行するため、「気づいたら歩けないほど痛くなっていた」という方も少なくありません。特に体の柔軟性が低い方や、足に負担が集中しやすい障害児童・障害者では、日常生活に支障が出やすいのが特徴です。
  2. 陥入爪 ― 爪の角がトゲのように刺さる痛み
    陥入爪は、爪の角が鋭く皮膚に突き刺さるタイプで、巻き爪と並んで非常に多い原因です。
    • 深爪の習慣:爪を短く切りすぎると、角がトゲのようになり、次に伸びるときに皮膚へ食い込んでしまいます。
    • 炎症と感染:刺さった部分は赤く腫れ、膿がたまったり「肉芽(にくげ)」と呼ばれる赤い盛り上がりが生じます。出血や膿によりさらに痛みが強まる悪循環に陥ります。
    • 靴や衝撃:硬い靴やパンプスで押されると、さらに皮膚へ食い込み、炎症が悪化します。
    陥入爪は「歩けないほどの強い痛み」に直結することが多く、特に感覚が過敏な方や、自己処理が難しい障害を持つ方にとっては非常につらい症状となります。
  3. 爪水虫(爪白癬) ― カビによる持続的な痛み
    白癬菌というカビが爪に入り込むと、爪が厚くなり、濁って変形します。
    • 厚くなる爪:硬く分厚くなった爪は靴に当たりやすく、歩行のたびに圧迫され痛みの原因になります。
    • 爪切りが困難に:通常の爪切りでは切れないほど硬くなることもあり、無理に切ろうとしてケガを招くことも。
    • 感染のリスク:周囲の皮膚や家族にもうつる可能性があり、衛生面の悩みも伴います。
    特に抵抗力が弱い高齢者や、手足の衛生管理が難しい障害児童・障害者では、症状が悪化しやすく注意が必要です。
  4. 外傷・スポーツによる爪下血腫
    強い衝撃が爪に加わると、爪の下に血がたまり「爪下血腫」と呼ばれる状態になります。
    • スポーツでの例:ランニング、サッカー、バスケットなどで、爪先に繰り返し負担がかかると発生します。
    • 痛みの性質:血がたまることで爪の下から圧迫されるような強い痛みを感じます。靴を履くだけでもズキッと響き、生活に支障をきたします。
    • 外傷のきっかけ:重い物を落としたり、足先をぶつけたりする事故でも起こります。
    健康な方でもつらいこの痛みは、特に感覚が敏感な子どもや障害を持つ方にとっては強いストレス要因となります。
  5. 体質や加齢による爪の変化
    年齢や全身の健康状態も、爪の痛みに大きく関わります。
    • 加齢:高齢になると爪が硬く厚くなり、柔軟性を失っていきます。その結果、爪が外に広がらず巻いてしまったり、切るのが難しくなります。
    • 血流障害や糖尿病:足先の血流が悪いと爪の成長が異常になり、変形しやすく痛みが出やすくなります。糖尿病の方は感染も起こりやすく、治りにくいのが特徴です。
    • 障害や体質:障害を持つ方では、歩き方や姿勢の影響で爪に特定の負担が集中しやすく、変形や痛みを起こしやすいケースが見られます。
  6. 爪囲炎(そういえん) ― 爪のまわりの炎症
    • どういう病気?
    爪囲炎は、爪の周囲の皮膚が細菌に感染して炎症を起こす状態です。水仕事や指しゃぶり、深爪がきっかけで起こることが多いです。
    • 症状
    爪の横や根元が赤く腫れて、押すと強い痛みを感じます。膿がたまるとズキズキ感が強くなり、日常生活に支障をきたします。
    • 背景要因
    アトピー性皮膚炎や乾燥肌の方では、皮膚のバリアが弱いため感染しやすく、悪化しやすいのが特徴です。また、障害児童・障害者の方では、手洗いや爪切りの習慣が難しい場合があり、繰り返しやすい傾向があります。
  7. ひょう疽(ひょうそ) ― 爪の下に及ぶ深い感染
    • どういう病気?
    ひょう疽は、爪囲炎よりもさらに深い部分、爪の下や爪床にまで細菌感染が広がった状態です。いわゆる「指の根元がうずくように痛い」ケースで、化膿が強く、外科的処置が必要になることもあります。
    • 症状
    爪の周囲から指先全体にかけて強い腫れと熱感が出て、安静にしていても脈打つような痛みを感じます。膿がたまると指先がパンパンに腫れて、触るだけで激痛が走ります。
    • リスク因子
    深爪・ささくれの放置・指先の外傷などが引き金になります。糖尿病や血流障害を持つ方では重症化しやすく、治りも遅くなります。特に障害者の方や高齢者では、症状を訴えにくく、発見が遅れることも少なくありません。

爪の痛みの原因は本当に多岐にわたります。
• 爪の形や切り方の問題(巻き爪・陥入爪)
• 感染によるもの(爪水虫、爪囲炎、ひょう疽)
• 外傷やスポーツによる負担(爪下血腫)
• 加齢や全身疾患による変化
さらに、障害児童や障害者の方では「爪切りが自分でできない」「異変を伝えにくい」などの理由で症状を抱え込みやすく、痛みが進行してから受診されるケースもあります。そのため、家族や周囲のサポート、医療機関での早めの対応がとても大切です。
豊田市の「こはく皮フ科」では、爪の痛みに悩むすべての方に寄り添い、状況に合わせた治療やケアをご提案しています。障害をお持ちの方やお子さまにも配慮し、安心して受診いただける環境づくりを心がけています。

こはく皮フ科での爪の痛みの治療

  1. 巻き爪の治療
    巻き爪は「爪そのもののカーブ(横方向の丸まり)」が主因です。まずは現在の痛み・赤み・腫れ(炎症の有無)と、爪の硬さ・厚み・割れやすさ、爪の長さ(器具をかけられる余地があるか)を診て、矯正の方法を決めます。炎症が強い時は炎症の鎮静を先に行い、落ち着いた段階から矯正に入ります。

主体となる矯正治療
A. ワイヤー法(器具で“爪の左右端”を外へ誘導)

• しくみ:爪の先端近く(白い部分)穴を開けてワイヤーを通すように装着し、弾性で左右端を外側へ引き上げる矯正法です。装着後は歩行・通学・仕事も概ね可能です。
• 流れの一例

  1. 爪の形・厚みを整える(必要ならやすりで薄く調整)
  2. 適切な太さのワイヤーを選び、左右端にかける(方式は爪の状態で変えます)
  3. たわみ量を微調整し、痛みが出ない範囲で引き上げる
  4. 1〜2か月ごとにメンテナンス(ゆるみ・位置ずれの確認、張力の再調整)
    • 期待できること:装着直後から「食い込み感」が和らぐ方が多く、数か月かけてカーブを緩めるイメージです。
    向いている例:
    • 爪先にある程度の長さが残っている(ワイヤーを付けられる)
    注意点:
    • 爪が極端に薄い/割れやすい場合は不向き。
    • 爪の剥離(浮き)が強い部位にはかけられないことがあります。
    • スポーツやタイトな靴で物理的負荷が続くと、外れたり食い込みが戻ることがあるため、靴・ソックス指導を併用します。

B. 巻き爪マイスター(表面固定型の金属スプリングで持ち上げる)
• しくみ:爪の表面に小型の金属スプリングを専用接着で固定し、ばね力で左右端を上向きに持ち上げる矯正法です。プレートではなくスプリング部品を使うタイプです。
• 流れの一例

  1. 表面の脂分・角質を整え接着が効く面を作る
  2. スプリングのサイズ・位置を決めて固定
  3. その場で、持ち上がり具合(テンション)を微調整
  4. 1〜2か月ごとに状態確認(緩み・位置のズレをチェック)
    注意点:
    • 接着の安定性が仕上がりを左右します。油分・水分・厚い角質が残っていると外れやすいので、前処置が重要。
    • 強い衝撃や靴の圧で位置がズレることがあるため、靴選びの見直しを併用します。

矯正を支える補助(前処置)
C. リネイル®ゲル(前処置で“硬い爪を扱いやすく”)

• 役割:矯正そのものではなく、硬く厚い爪をやわらかく整える補助薬です。主成分(アセチルシステイン)で角質結合をゆるめ、削りやすく、器具が効きやすい状態に近づけます。
使い方の位置づけ:
• 器具装着の前段階に短期間使い、爪の厚み・硬さをコントロール
• 矯正中も、必要に応じて部分的に併用し、メンテをしやすくする
注意点:周囲に強い炎症・びらんがある時はまず炎症を落ち着かせます。爪水虫が疑わしい場合は、先に検査・治療の検討が必要です。

どのくらい通う?(期間の目安とメンテ)
• 初期矯正:まず1〜2か月で痛みの軽減・食い込みの緩和を目指します。
• 形の安定化:その後数か月かけてカーブを穏やかに維持できるか確認。爪の伸びに合わせて器具位置を調整・交換します。
• 再発予防:矯正で楽になっても、切り方・靴・歩き方の癖が元に戻ると再燃しやすいため、ホームケアとセットで見直します。

併用する“戻りにくくする”ケア
• 切り方(スクエアカット):角を残してまっすぐ。丸く切り落とすと再食い込みの原因。
• 爪の長さ:白い部分が1〜2mm残る程度を保つ(短すぎると器具もかけにくい)。
• 靴・ソックス:つま先の高さと幅にゆとりがあるもの。足趾が横に広がれる設計だと爪の側縁への圧が減ります。

  • 角質ケア:爪周囲の硬い角質は食い込みを助長。入浴後にやわらかい時に優しく整えます(削りすぎ注意)。
    • スポーツ再開:矯正直後は無理なダッシュ・急停止を控え、様子を見ながら段階的に負荷を戻します。

まとめ(巻き爪の治療)
• 炎症が強い時はまず落ち着かせてから矯正へ。
• 矯正はワイヤー法と巻き爪マイスターが中心。爪の状態に合わせて使い分けます。
• リネイル®ゲルは前処置・補助として活用し、器具の“効き”を助けます。
• 仕上がりを左右するのは、切り方・靴・歩き方。院内治療と日常ケアの両輪で進めます。

2.陥入爪の治療
炎症や痛みがある陥入爪では、まず「爪が皮膚に当たらないようにする工夫」が大切です。とくに軽〜中等度の炎症であれば、テーピングやコットンなどの保存的処置だけでも症状が和らぐことがあります。

A. テーピング法(皮膚を“外側へひっぱる”)

• しくみ:爪のわきの皮膚をテープでやや外方向へ引っぱり、爪との接触・圧迫を避ける方法です。痛んでいる“皮膚の側”を動かすのがポイントです。
• やり方の一例:

  1. 爪のわきの皮膚を乾かす(入浴後はしっかり水分を拭き取る)
  2. 医療用テープ(非伸縮性がおすすめ)を皮膚に貼り、少し外側にひっぱって固定
  3. 1日1回、皮膚の状態を見ながら貼り替える
    実際のコツと工夫:
    • ご自身で行うのが難しい場合は、家族に手伝ってもらったり、鏡を使うとやりやすくなります。
    • 面倒なときは、昼だけ行ってもOK。
    • 皮膚がかぶれやすい方は、短時間だけ試して様子を見るのが安心です。
    期待できる効果:
    • 痛みや赤みの原因となる「物理的な圧迫」を減らせます。
    • 軽症であれば、テーピングだけで症状が改善することもあります。

B. コットン法(爪の角を“やさしく持ち上げる”)

• しくみ:爪の角が皮膚に食い込んでいる部分に、清潔な綿を少量詰め、爪と皮膚の間に“すき間”を作る方法です。
利点と注意点:
• テーピングと併用することもあります。
• 取れたら、早めに「こはく皮フ科」を受診してください。

C. ガター法(“チューブ”で角の食い込みを防ぐ)
• しくみ:細いチューブを爪の角にそわせて装着し、皮膚に刺さらないようにする方法。医療機関で処置を行います。
• 流れの一例:

  1. 爪の角と周囲を洗浄し、状態に合わせて爪を整える
  2. 専用のチューブを爪の角に合わせてカットし、爪と皮膚の間に固定
  3. 数週間ごとに経過を確認し、必要に応じて交換
    • 特徴と注意点:
    • コットン法より保持力があり、よりしっかりとした処置が必要なときに使います。
    • 強い炎症・化膿がある場合は、抗菌薬や切開処置などを併用します。

治療後のポイント
• 炎症がおさまった後も、爪の切り方・靴・歩き方の見直しが重要です。
• 保存療法で一時的に良くなっても、再発しやすい体質の方には矯正治療や手術的処置を提案することもあります。

  1. 爪水虫(爪白癬)の治療
    爪水虫は「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種が、爪の中に入り込んで繁殖する病気です。見た目だけの問題ではなく、他の部位やご家族にうつす可能性もある感染症です。
    治療の中心は、抗真菌薬(カビを退治する薬)で、「菌そのものを根本から減らす」ことです。症状の範囲・爪の厚み・生活スタイルに応じて、外用薬または内服薬を使い分けます。

A. 外用薬治療(塗り薬で“じっくり中まで届かせる”)
対象となる例:
• 爪の濁りや変色が軽度〜中等度(部分的)
• 爪があまり厚くなっておらず、塗布面が確保できる状態
使用する薬の例:

• クレナフィン®外用液/ルコナック®外用液など
• いずれも“1日1回、乾いた清潔な爪”に塗布します
使い方のポイント:
• 入浴後や就寝前など、爪が清潔で乾いている時間帯に塗る
• 爪の表面だけでなく、縁や裏側にも届かせるように意識
• 塗布前に表面の角質や油分を整える(削る・拭く)処置を併用すると効果的
注意点:
• 見た目の変化はすぐには出ません(実際に効いていても3〜6か月以上かかることが多いです)
• 爪の伸びとともに“健康な部分が押し出される”形で改善していきます

B. 内服薬治療(飲み薬で“中から菌を退治する”)
対象となる例:
• 爪全体に濁りが広がっている
• 爪が厚く硬くなり、塗り薬が浸透しづらい
• 足の水虫(足白癬)を併発している
使用する薬の例:

• ネイリン®(一般名:ホスラブコナゾール)など
使い方の特徴:
• 通常、12週間(約3か月)ほどの服用で、爪の中に薬がしっかり届かせます。
注意点:
• 飲み合わせに注意が必要な薬があり、肝機能などの採血チェックを行うことがあります
• 妊娠中・授乳中・一部の持病がある方では使用できない薬もあるため、診察で適応を確認します

C. 前処置・補助的なケア(薬を“効きやすくする”ために)

厚くなった爪の処理:
• 表面が厚く盛り上がった爪は、やすりや専用器具で薄く整えることで薬の浸透が良くなります
• 皮膚科では専用の器具で安全に処置できます(削りすぎ注意)

  1. 爪囲炎・ひょう疽(感染による爪の痛み)
    爪のまわりの皮膚に傷や刺激が加わることで、細菌が入り込み、炎症を起こす病気です。軽いものは「爪囲炎(そういえん)」、爪の根元や指の奥まで化膿が進んだものを「ひょう疽(ひょうそ)」と呼びます。
    はじめは赤みや腫れだけでも、放置すると膿がたまり、強い痛み・発熱に進むこともあります。特に糖尿病・免疫低下のある方では重症化リスクが高く、早めの対処が重要です。

A. 軽度の場合(炎症が皮膚の表面にとどまっている)
症状の特徴:
• 爪のわきの赤み、軽い腫れ、押すと少し痛む
• 水仕事やささくれ、爪をむしるクセが原因になることもあります
治療の中心:

• 抗菌薬の外用薬(アクアチム軟膏、フシジンレオ軟膏など)を塗布

  • 必要に応じて、皮膚をやわらかくする軟膏でささくれ・角質を保護
    ケアのポイント:
    • 水仕事を避け、清潔・乾燥を保つ
    • 爪をいじらない(むしらない・押さない)
    • テーピングやパッドで保護することも有効

B. 化膿が進んだ場合(ひょう疽)
症状の特徴:
• 指がパンパンに腫れて、ズキズキした痛み
• 膿がたまり、白〜黄色っぽく見えることも
• 熱感や発熱を伴うこともある
治療の中心:

• 排膿:針で穴を開け、膿を出します(処置は短時間)

• 抗菌薬の内服:細菌を全身的に抑えるために内服治療を併用
• 必要に応じて、指を安静に保つための固定やガーゼ処置
注意点:
• 自分で膿を出そうとするのはNG。傷を広げたり悪化させたり恐れがあります
• 痛み・赤みが急に強くなった場合は、すぐに、こはく皮フ科にご相談ください

C. 悪化しやすいケースでは特に注意
• 糖尿病のある方
• ステロイドや免疫抑制剤を使っている方
• 爪水虫や巻き爪が同時にある方
これらの方では、感染が深部へ進みやすく、治りにくくなるため、たとえ軽度でも早期受診が勧められます。気づいたらすぐに、こはく皮フ科にご相談ください。

  1. 豊田市のこはく皮フ科での取り組み(障がいのある方への配慮)
    こはく皮フ科では、障がいのある方や障害のあるお子さんに対しても、できるだけリラックスして診察や処置を受けていただけるよう配慮しています。
    • 刺激の少ない処置を心がけ、可能な限り痛みの少ない方法を選びます
    • 音や感触に敏感な方には、事前に使用する器具や手順をていねいに説明し、ご本人やご家族のペースに合わせて治療を進めます
    • 恐怖心が強いお子さんや知的障がいのある方には、声かけや手順の簡素化、処置時間の短縮などを工夫しています
    • 爪を切ることや器具を装着することに不安がある場合は、まず爪や指先に触れる練習から始めるなど、段階的な対応も可能です
    また、ご本人だけでなく、ご家族や支援者の方との連携も大切にしながら、生活スタイルや苦手なことを把握したうえで、通いやすく、負担の少ない治療プランをご提案しています。

こはく皮フ科では、「ただ治す」だけでなく、「その方にとって安心できる診療」を目指しています。「こんなこと言っていいのかな?」と思う必要はありません。小さなことでも構いませんので、何なりとご相談ください。

自宅でできる予防とケア
爪のトラブル(巻き爪・陥入爪・爪水虫・爪囲炎など)を防ぐために

爪にまつわるトラブルは、毎日のちょっとした習慣の積み重ねで防げることもあります。以下に、自宅でできるケアや見直してほしいポイントを詳しくご紹介します。

  1. 爪の切り方を見直す
    • 爪は「深く切りすぎない」ことが基本です。深爪は、皮膚に爪が食い込みやすくなる原因になります。
    • 角を丸く削らず、まっすぐ四角く切る「スクエアカット」を意識しましょう。特に巻き爪・陥入爪の予防に効果的です。
    • 爪の白い部分が1〜2mm残る程度が理想。短すぎると、歩くたびに爪が皮膚に刺さり、痛みや炎症の原因に。
    • 爪の角をギザギザに削ると、ささくれや爪囲炎の原因になることもあります。整えるときはやすりを使って滑らかに仕上げましょう。
  2. 靴の選び方を見直す
    • 爪トラブルを防ぐには、靴のサイズ・形がとても重要です。
    • 先が細くなった靴やハイヒール、つま先が上に反った靴は、爪の先や側面に圧をかけ、巻き爪や陥入爪の原因になります。
    • 指先が左右に広がるゆとりのあるデザインを選びましょう。特に親指と小指の側縁に圧迫がかかる靴は要注意です。
    • 長時間歩く日や立ち仕事の日は、厚手の靴下やインソールで負荷を分散させるのも有効です。
  3. 靴下や足の環境を清潔に保つ
    • 爪水虫や爪囲炎の予防には、清潔と乾燥のバランスが大切です。
    • 靴下は毎日交換し、汗を吸ったまま履き続けないようにしましょう。
    • 足が蒸れやすい方は、5本指ソックスで指の間の湿気を減らす工夫も◎。
    • 靴は1日ごとにローテーションを組み、履いたあとはしっかり乾燥させることで菌の繁殖を防げます。
  4. 爪が厚い・硬い場合のケア
    • 無理に爪切りで切ろうとすると、割れる・はがれる・皮膚を傷つけるなどトラブルのもとに。
    • 厚くなった爪は、入浴後など柔らかくなったタイミングでやさしく整えるのがおすすめです。
    • やすりで削る場合も、力を入れすぎず、少しずつ整えるのがポイントです。
    • 自分でのケアが難しい場合は、無理せず皮膚科で処置を受けましょう。
  5. 足指や爪まわりの角質ケア
    • 爪のわきの角質が厚くなると、爪を押し返して巻き爪や食い込みの原因になります。
    • 入浴後など、角質が柔らかいときに専用の軽石ややすりでやさしく整えると効果的です。
    • ただし、削りすぎは逆効果。ヒリヒリしたり炎症を起こしたり原因になるため注意が必要です。
  6. 爪の周囲を傷つけない
    • ささくれを無理にむしると、ばい菌の入り口になり、爪囲炎の原因になります。
    • 甘皮を押しすぎたり、爪のキワを深く切り込むネイルケアも炎症のリスクが。
    • ジェルネイルやネイルチップを使う場合も、オフの際に爪が剥がれないよう十分注意しましょう。
  7. 手洗い・消毒の習慣を見直す
    • 手指の洗いすぎやアルコール消毒のしすぎは、爪周囲の皮膚を乾燥させ、ひび割れや感染の原因になります。
    • 洗った後は、清潔なタオルでやさしく水分をふき取り、保湿剤を塗ることも大切です。
  8. 歩き方・体の使い方を見直す
    • つま先立ち・前傾姿勢・指先に体重がかかる歩き方は、爪の先端に負担をかける歩き方です。
    • かかと→足裏→つま先へと体重移動できるような歩行を心がけましょう。
    • 運動時も、つま先に過度な負荷がかかる競技や靴選びには注意が必要です。
  9. 免疫や血流を保つ生活習慣
    • 爪トラブルの背景には、血行不良・免疫低下が関わっていることもあります。
    • 栄養バランスの取れた食事(特にタンパク質・鉄・亜鉛・ビタミンB群)を意識しましょう。
    • 十分な睡眠・適度な運動も、爪や皮膚の回復を助ける要素です。
  10. 小さな変化に気づく「観察」習慣
    • 色が変わる・分厚くなる・割れやすい・押すと痛むなど、早期のサインを見逃さないことが大切です。
    • 特に糖尿病や高齢の方は、少しの異常でも重症化することがあるため、定期的に爪や足を見ておきましょう。
    • 気になる変化があれば、無理にケアせず皮膚科にご相談ください。
    • 爪の下に血がたまった場合は自己処置せず受診してください。
    • 痛みや炎症が強い場合は早めに医療機関へ。

まとめ

爪の痛みには、巻き爪・陥入爪・爪水虫・爪囲炎・外傷など、さまざまな原因があります。
軽く見えがちな症状でも、放置すると悪化し、歩行や日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。とくに感染や変形を伴う場合は、早期の治療が大きく予後を左右します。

豊田市の「こはく皮フ科」では、
• テーピング法・コットン法・ガター法などのやさしい保存的処置から、
• ワイヤー法・巻き爪マイスターによる専門的な矯正治療、
• リネイル®ゲルの併用、塗り薬や飲み薬による治療まで、
爪の状態や患者さんの生活スタイルに応じて、最適な治療方法を組み合わせてご提案しています。

また、藤岡地区・足助地区・小原地区など、豊田市内のさまざまな地域から通院される患者さんにも対応できるよう、車でのアクセスや通院頻度、処置時の負担にも配慮しながら診療を行っています。

豊田市の「こはく皮フ科」では、お子さんや障がいのある方にも安心して通っていただけるよう、丁寧な説明・痛みや不安への配慮・ご家族との連携も大切にしています。
爪の痛みや違和感でお困りの方、他院でうまくいかなかった方も、どうぞお気軽にご相談ください。
地域に根ざした皮膚科として、藤岡・足助・小原をはじめとする皆さまの「足元の健康」をしっかりと支えていきたいと思っています。



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