豊田市で「巻き爪・陥入爪」で皮膚科をお探しなら豊田市スカイホール南300M「こはく皮フ科」へ


「歩くと足の指が痛い」「爪が皮膚に食い込んで化膿してしまった」──そんな経験はありませんか?
それは 巻き爪 や 陥入爪(かんにゅうそう) かもしれません。
巻き爪は、爪の両端が内側に強く丸まってしまう状態。陥入爪は、爪の角が皮膚に食い込み、炎症や痛みを起こしてしまう状態を指します。両者はしばしば同時に見られ、放置すると歩行困難や感染につながることもあります。
豊田市の「こはく皮フ科」では、巻き爪・陥入爪の診断を行い、症状に応じてテーピング・コットン法・ガター法・ワイヤー矯正・巻き爪マイスターなど複数の治療法から最適なものを提案しています。この記事では、巻き爪・陥入爪の症状・原因・治療法・ケア方法をわかりやすく解説します。
症状と悩み
主な症状
- 爪の角が皮膚に食い込み、ズキズキ痛む
巻き爪や陥入爪で最も多い訴えが「ズキズキする痛み」です。特に靴を履いたとき、歩いたときに強くなります。爪の角がトゲのように皮膚へ刺さるため、軽く触れるだけでも痛みが出ます。症状が進むと、じっとしていてもズキズキうずくように痛むこともあります。 - 歩行時や運動時に痛みが増強する
歩いて体重がかかると、爪と皮膚がこすれ、痛みが強くなります。ランニングや部活の練習、立ち仕事などでは「靴に足が当たるだけで痛い」と感じる方もいます。そのため運動を避けたり、長時間歩けなくなったりと、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。 - 爪の周囲が赤く腫れ、膿や血が出ることがある
食い込んだ部分に細菌感染が起こると、赤く腫れて熱を持ちます。さらに炎症が強くなると、膿や血がにじみ出ることもあります。靴下が膿で汚れて気づく方もいます。感染が繰り返されると皮膚がただれて治りにくくなり、慢性化してしまうこともあります。 - 爪が厚く丸まって靴に当たり、強い圧迫感を感じる
巻き爪は、爪そのものが深く丸まっているため、靴の内側に押されてさらに湾曲が強まります。爪が硬く厚くなり、指先が圧迫されることで「締めつけられるような感覚」が出ます。これにより、足の親指全体が痛みやすくなり、革靴やヒールなどを履けなくなる方もいます。 - 重症化すると肉芽(にくげ)ができ、さらに炎症が悪化する
爪が長期間皮膚に食い込むと、傷ついた皮膚が「肉芽(赤いぶよぶよした組織)」を形成します。肉芽は非常に痛みやすく、出血や膿を繰り返す原因となります。ここまで進むと自然には治らず、専門的な処置が必要になります。 - 爪切りが困難になる
爪が厚く変形すると、普通の爪切りでは切れなくなります。無理に切ろうとして余計に深爪し、さらに悪化させるケースも少なくありません。そのため「自分で爪を切れない」という生活上の悩みが増えていきます。 - 美容上・心理的な悩み
見た目にも、爪が厚く白く濁ったり、赤く腫れた皮膚に食い込んでいたりする状態は気になるものです。サンダルや素足になることを避けたり、人前で恥ずかしい思いをしたりする患者さんもいます。 - 再発しやすい
巻き爪や陥入爪は、一度治療しても深爪や靴の圧迫などで再発することが少なくありません。再発のたびに同じ症状が繰り返されることで「もう治らないのでは」と不安になる方も多いです。
患者さんが感じやすい悩み
- 痛みで長時間歩けず、仕事や学校に支障が出る
巻き爪や陥入爪は「ただ爪が食い込んでいる」だけの問題ではなく、歩行そのものに大きな負担を与えます。長時間の通学や通勤、立ち仕事、部活動やスポーツなどで、強い痛みが出てしまい「思うように動けない」ことが続くと、日常生活や学業・仕事のパフォーマンスに直結してしまいます。 - サンダルや素足になるのが恥ずかしい
見た目の問題も患者さんにとって大きな悩みです。爪の周囲が赤く腫れたり、化膿して膿が出ていたりすると、サンダルや裸足になるのをためらう方が多くいます。夏のレジャーやプール、温泉など、人前で足を出す機会があると「人に見られたらどうしよう」と強い不安を感じることもあります。 - 靴選びが難しく、おしゃれが制限される
ヒールや革靴など足先が細い靴はもちろん、スニーカーや運動靴でも爪先に圧迫がかかると強い痛みが出ます。そのため「履きたい靴が履けない」「おしゃれよりも痛くない靴を優先せざるを得ない」という状況になりがちです。特に女性や若い世代では、おしゃれを諦めることが大きな心理的負担になります。 - 爪を切るのが怖くなり、自分で処理できない
巻き爪や陥入爪を自分で切ろうとして失敗し、かえって深爪になったり出血した経験がある方は少なくありません。その経験がトラウマとなり「怖くて爪を切れない」「どう切っていいかわからない」と感じてしまうこともあります。その結果、爪がさらに伸びて食い込みが悪化する悪循環に陥ります。 - 再発を繰り返し、「ずっと治らないのでは」と不安になる
巻き爪や陥入爪は、一度治っても再発しやすい病気です。特に深爪の癖や靴の習慣が変わらない場合、何度も症状がぶり返します。繰り返すうちに「どうせまた再発する」「一生付き合うしかないのでは」と感じ、将来に対する不安を強く持つ方も多いです。 - スポーツや趣味を楽しめなくなる
部活でのランニングやサッカー、テニスなどは足先に強い負担がかかります。趣味でウォーキングや登山をしている方も、痛みで活動を制限せざるを得ません。「痛みのせいで好きなことを思い切り楽しめない」というのは、大きなストレスとなります。 - 高齢者では転倒リスクが上がる
高齢者の場合、巻き爪による痛みから「かばって歩く」ことが多くなり、歩行バランスが崩れます。その結果、転倒しやすくなるリスクがあります。転倒は骨折や寝たきりにつながる可能性があり、生活の質に大きく影響を与えます。 - 子どもの場合、勉強や遊びに集中できない
小学生や中高生でも巻き爪は起こります。授業中に痛みで集中できなかったり、運動会や部活動で全力を出せなかったりと、学業や遊びに直接的な影響を及ぼします。親御さんも「学校で痛い思いをしていないか」と心配することが多いです。 - 感染を繰り返すことへの不安
膿や出血があると「また細菌が入って悪化するのでは」と不安になります。抗生物質を飲む機会が増えると体への影響も気になりますし、「毎回診察に行かないといけないのか」と心理的な負担が積み重なっていきます。 - 美容や自己イメージへの影響
巻き爪や陥入爪による足のトラブルは、単に「足先の問題」ではありません。患者さんによっては「自分の足が人より劣っているのでは」と感じ、自己肯定感が下がってしまうケースもあります。友人との旅行や恋人との外出など、楽しみにしていた予定もためらってしまうことがあります。
よく見られる部位
- 足の親指 ― 最も多い部位
巻き爪・陥入爪で圧倒的に多いのは、やはり足の親指です。
親指は他の指に比べて爪の幅が広く、さらに歩行や運動の際に体重の大部分がかかる場所です。そのため、靴の中で圧迫を受けやすく、爪の角が皮膚に食い込みやすいのです。特に革靴やハイヒールなど、つま先が細く締め付けられる靴を履く方はリスクが高くなります。親指は歩くときに蹴り出す動作で強い力が加わるため、炎症や痛みが悪化しやすい部位でもあります。 - 足の人差し指や小指 ― 親指以外にも起こることがある
親指に比べると少ないですが、人差し指や小指の爪に巻き爪・陥入爪が起こることもあります。これらの指は靴の中で「横からの圧迫」を受けやすく、特にサイズが合わない靴を長時間履く人では発症しやすい傾向があります。小指は爪自体が小さく薄いため、一度炎症を起こすと気づきにくく、悪化してから受診されるケースも少なくありません。 - 両足に同時に起こる場合も
片方の親指だけでなく、両足の同じ部位に同時に巻き爪が起きることもあります。これは、歩き方や靴の習慣に左右差がなく、同じように負担がかかっているためです。両足に起こると、歩行全体が困難になり、日常生活の支障が一層大きくなります。 - 手の指 ― 比較的まれだが注意が必要
巻き爪は「足の病気」というイメージがありますが、手の指に発生することもあります。頻度としては少ないですが、深爪の習慣がある人や、日常的に指先を酷使する仕事(楽器演奏、手作業、パソコン作業など)をしている人にみられることがあります。手の巻き爪は靴による圧迫がない分、気づくのが遅れることも多く、赤みや腫れが強くなって初めて受診する方もいらっしゃいます。 - 足の他の指に及ぶことも
親指以外でも、足の中指や薬指に巻き爪が生じることがあります。特に、外反母趾や扁平足などで足のバランスが崩れている方は、普段かからない部分に負担が集中し、親指以外の指にも症状が現れやすくなります。 - 爪の位置や形による違い
巻き爪は、爪の外側(両端)が内側に食い込む「両側性」が多いですが、片方だけが巻き込む「片側性」もあります。部位によって症状の出方が異なり、親指では両側が巻き込みやすく、人差し指や小指では片側だけが食い込むケースが比較的多いといわれています。
巻き爪と陥入爪の原因とメカニズム
巻き爪と陥入爪は似ている病気ですが、厳密には少し違います。どちらも「爪が皮膚に食い込んで痛みや炎症を起こす」状態ですが、巻き爪は爪そのものが内側に丸まってしまう構造の問題、陥入爪は爪の角が皮膚に刺さっている状態を指します。多くの場合は両者が重なって起こるため、患者さんの症状では区別がつきにくいこともあります。以下では、それぞれの特徴と原因を分けて説明します。
1.巻き爪の原因とメカニズム
巻き爪とは、爪が内側へ丸まってしまい、時に痛みや炎症を引き起こす状態です。特に足の親指に多く見られ、軽症のうちは「ちょっと痛いな」と思う程度ですが、進行すると歩行や運動に支障をきたすこともあります。ここでは、巻き爪がなぜ起こるのか、その背景を詳しく見ていきましょう。
① 爪の形や体質の問題
もともと爪には「丸まりやすいタイプ」と「平らなタイプ」があります。家族に巻き爪の人がいる場合、体質として爪がカーブしやすい傾向を受け継いでいることがあります。体質的な要素は自分で変えることができないため、環境の影響が加わると巻き爪が悪化しやすくなります。
② 靴による圧迫
巻き爪を悪化させる最も大きな要因のひとつが「靴」です。先が細い靴、サイズの合っていない靴、ヒールの高い靴は、足先に強い圧力をかけます。これにより爪が横から押され、自然に外側に広がるのを妨げ、内側へ丸まる力が強まります。
特に女性のパンプスやハイヒールは、つま先に体重が集中するため巻き爪を進行させやすいです。また、成長期の子どもがサイズの小さい靴を履き続けていると、爪の形が変形して巻き爪を発症しやすくなります。
③ 足の使い方や歩き方の癖
足にかかる力のかかり方も巻き爪の原因になります。本来、歩行の際には足の指で地面を蹴り出し、体重を分散させるのが理想的です。しかし、指をあまり使わずに歩いている人(浮き指)や、偏平足・外反母趾など足の形に問題がある人では、足先の負担が偏り、爪が圧迫されて巻き爪が進みやすくなります。
また、長時間の立ち仕事やスポーツで足の先端に繰り返し衝撃が加わることもリスクです。サッカーでボールを蹴る動作やマラソンでの連続的な負担は、爪に微細な外傷を与え、巻き爪を助長します。
④ 加齢や生活習慣の影響
年齢を重ねると、爪はだんだんと厚く硬くなり、柔軟性を失っていきます。柔らかい爪であれば外側に広がる余地がありますが、硬くなるとそのまま丸まって皮膚に食い込んでしまうのです。また、高齢の方では足の血流が悪くなり、爪の成長が不規則になることで巻き爪が悪化しやすくなります。
糖尿病や動脈硬化といった病気を持つ方も、血流障害によって爪が変形しやすくなるため、巻き爪のリスクが高くなります。
⑤ 爪の手入れ不足・不適切な切り方
爪の切り方も重要です。巻き爪の方がよくしてしまう間違いが「角を切って丸く整える」方法です。一見きれいに見えますが、爪が伸びてくると両端が皮膚に潜り込むように成長してしまいます。
理想的な切り方は「スクエアカット」と呼ばれる方法で、爪の角を落とさず、直線的にカットすることです。しかし実際には、見た目や引っかかりが気になるからと角を切ってしまい、結果的に巻き爪を悪化させるケースが多く見られます。
⑥ 爪と足の衛生環境
湿気や蒸れも巻き爪の悪化要因です。靴の中は汗で蒸れやすく、爪や皮膚がふやけると爪が変形しやすくなります。通気性の悪い靴や合成繊維の靴下を長時間履き続けることは、巻き爪の進行につながります。
また、足の爪に水虫(爪白癬)が合併すると、爪が厚く変形して丸まりやすくなり、巻き爪がさらに進行することがあります。
- 陥入爪の原因とメカニズム
陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪の角が皮膚に突き刺さり、炎症や強い痛みを起こす状態をいいます。巻き爪が「爪そのものが丸まる状態」であるのに対し、陥入爪は「爪の角の処理や外からの刺激によって皮膚に食い込む状態」と考えるとわかりやすいです。ここでは、陥入爪がなぜ起こるのか、その背景を詳しく解説します。
① 深爪 ― 最大の原因
陥入爪の多くは、深爪から始まります。特に「爪の角」を切り落としてしまうことが最大のリスクです。爪を丸く短く切ってしまうと、角が伸びてくるときに皮膚に直接突き刺さるように成長してしまいます。
最初は小さなチクチクした刺激でも、繰り返されるうちに皮膚が傷つき、赤く腫れて炎症が起こります。さらに、その部分に細菌が入り込むと化膿し、膿や血が出たり、肉芽(にくげ:赤く盛り上がる柔らかい組織)ができたりします。この肉芽がさらに爪の角を押し返すため、痛みと炎症の悪循環に陥ります。
② 靴による圧迫
陥入爪を悪化させるもう一つの大きな要因が靴です。特に以下のような靴は注意が必要です。
• 先の細い靴(パンプス・ハイヒール)
• サイズの小さい靴(成長期の子どもに多い)
• 硬い素材の靴(安全靴・スパイクなど)
これらの靴は足の指を横から強く圧迫し、爪を皮膚に押し込む力を加えます。その結果、深爪で鋭くなった爪の角がさらに皮膚に食い込みやすくなり、炎症を悪化させます。
③ スポーツや外傷の影響
サッカーやバレーボールのように足先に強い負担がかかるスポーツは、陥入爪を起こしやすい要因です。繰り返しの衝撃で爪の形が変わったり、爪床(爪の土台の部分)が傷ついて爪が不規則に伸びたりします。
また、つま先をぶつけた外傷や爪をはがすような怪我をきっかけに爪の形が変形し、角が皮膚に当たりやすくなることもあります。
④ 成長期や若年者のリスク
成長期の子どもや若い人は、爪がまだ柔らかいため変形しやすく、陥入爪になりやすいといわれています。また、部活動などでスポーツをしていると足に強い負担がかかるため、深爪と組み合わさって発症するケースがよく見られます。
⑤ 爪や指の形の影響
陥入爪は、爪や指の形にも左右されます。
• 爪が横に広い人
• 指が丸い人
• 爪床(爪の土台部分)が狭い人
こうした体質では、爪の角が皮膚に当たりやすいため、陥入爪になりやすい傾向があります。
⑥ 衛生環境や皮膚の状態
靴の中が蒸れて皮膚がふやけると、爪が皮膚に食い込みやすくなります。特に夏場やスポーツ後はリスクが高まります。また、アトピー性皮膚炎や湿疹で足の皮膚が弱っている人も、軽い刺激で炎症を起こしやすいため注意が必要です。
⑦ 高齢者や病気による影響
高齢になると爪が厚く硬くなり、柔軟性を失うことで爪の角が皮膚に刺さりやすくなります。また、糖尿病や血流障害がある方では、足の傷が治りにくく、陥入爪から感染が広がる危険性もあります。
こはく皮フ科での治療
巻き爪と陥入爪は似ているようでいて、原因や治療のアプローチが異なります。
ここでは、巻き爪の治療と陥入爪の治療に分けてご紹介します。
A. 巻き爪の治療
巻き爪は、爪そのものが横方向に強くカーブし、両端が内側へ食い込んでしまう状態です。炎症や膿を伴わないことも多いですが、進行すると陥入爪に移行し、炎症を伴うこともあります。




- ワイヤー法 ― 巻き爪治療の代表格
方法
爪の両端に極めて細い特殊ワイヤーを装着し、その「弾力」を利用して爪を少しずつ外側へ持ち上げていきます。ワイヤーは爪の形に合わせて調整するため、装着後すぐに圧迫感が和らぐ方も多くいらっしゃいます。
効果
• 数か月かけて爪のカーブを徐々に矯正します。
• 痛みの原因となっている「爪の食い込み」を軽減し、日常生活の支障を取り除きます。
• 長期間続けることで、爪が自然に伸びても食い込みにくい形を維持しやすくなります。
特徴
• 治療中も靴を履いて歩けるため、学生さんや社会人でも生活に大きな制限はありません。
• 見た目も比較的目立ちにくく、サンダルや素足になる機会があっても安心です。
• スポーツをされる方でも継続可能で、日常生活に寄り添った治療ができます。
注意点
• 爪が極端に薄い、あるいは割れやすい場合は、ワイヤーを安全に装着できないケースもあります。
• その際には「巻き爪マイスター」など、他の矯正法を提案します。




- 巻き爪マイスター ― 新しい矯正法
方法
「巻き爪マイスター」は、爪の表面に小型の金属製スプリングを装着する治療です。バネの力で爪の両端をやさしく持ち上げ、矯正を行います。
効果
• 装着直後から痛みが改善するケースも少なくありません。
• 矯正力が安定しており、数か月の治療で爪の形が大きく改善します。
特徴
- ワイヤー法が難しい爪(硬く厚い、割れやすいなど)にも対応できるのが大きなメリットです。
• 爪の形に合わせてカスタマイズできるため、幅広い患者さんに対応可能です。


- リネイル®ゲル ― 矯正治療をサポートする薬
役割
リネイルゲルは、巻き爪を直接治す薬ではなく、矯正器具が効きやすい状態に爪を整える補助薬です。主成分のアセチルシステインが爪のたんぱく質(ケラチン)に作用し、硬く厚くなった爪を柔らかくします。その結果、ワイヤー法や巻き爪マイスターといった矯正器具の力が爪にスムーズに伝わり、治療効果を高めやすくなります。
使い方
- 矯正器具を先に装着
リネイルゲルは器具と併用して使うのが基本です。矯正器具を装着した状態で爪に作用させます。 - 皮膚を保護してから塗布
爪の周りにテープを貼って皮膚をカバーし、その上でゲルを爪全体に塗ります。 - テープで覆って約24時間作用
上から専用の被覆材やテープを貼り、丸一日密閉します。 - 翌日洗い流し → 再硬化
水やぬるま湯で洗い流すと爪が柔らかくなっており、その後再び硬化します。矯正器具で整えた形を維持したまま固まるため、良い形を長く保ちやすくなります。
この工程を繰り返すことで、硬い爪が少しずつ柔らかくなり、器具による矯正がスムーズに進みます。
注意点
• 爪の周囲に炎症や膿がある場合は使用できません。
• 爪水虫(爪白癬)があるときは、まず抗真菌薬による治療が優先されます。
• 爪を柔らかくするだけであり、単独では巻き爪を治す薬ではない点を理解しておくことが大切です。
リネイルゲルは、「矯正器具を使うための準備薬」であり、爪を柔らかくして治療を助ける脇役です。単独での治療効果は限定的ですが、ワイヤー法や巻き爪マイスターと組み合わせることで治療期間を短縮し、再発の予防にもつながる重要なサポート役を果たします。
B. 陥入爪の治療
陥入爪(かんにゅうそう)は「爪の角が皮膚に突き刺さっている状態」です。巻き爪と似ていますが、痛みや腫れが出やすく、悪化すると膿や肉芽(赤く盛り上がった組織)ができることもあります。症状が進行すると歩くのもつらくなり、日常生活に大きな支障をきたすため、早めの治療が大切です。ここでは、代表的な3つの治療法をご紹介します。


- テーピング法
方法
爪の横にある皮膚(爪のわきの軟らかい部分)に医療用テープを貼り、皮膚を外側にやさしく引っ張って固定します。こうすることで、爪と皮膚のあいだに小さなすき間が生まれ、爪が直接皮膚に食い込むのを防ぎます。
効果
• 爪の角が皮膚に触れにくくなり、痛みがやわらぎます。
• 炎症の悪化を防ぎ、日常生活での歩行や運動がしやすくなります。
• 短期間で改善することも多く、軽症の方にはとても有効です。
特徴
• 比較的軽い段階の陥入爪に向いている治療法です。
• 治療を受けたあと、ご自宅でも再現できるため「セルフケア」として取り入れやすいのが大きなメリットです。
• 正しく行えば再発予防にもつながりますが、自己流でテープを貼ると逆に圧迫してしまう場合もあるため、最初は医師や看護師の指導を受けるのが安心です。


- コットン法
方法
爪の角と皮膚のあいだに、小さく丸めた滅菌コットンを入れて、その上から専用の接着剤で固定します。これによって爪の角が皮膚を直接刺すことがなくなり、“クッション”のようにやさしく支えてくれる方法です。
効果
• コットンを入れるとその場で痛みがやわらぐことが多く、歩いたときの「ズキズキ感」が軽くなります。
• 爪が皮膚から持ち上がるので、腫れや炎症の悪化を防ぎ、炎症が落ち着いていくケースも少なくありません。
• 人によってはコットン法だけで症状が改善して、そのまま再発なく過ごせる場合もあります。
特徴
• シンプルで体への負担が少なく、処置のときの痛みもほとんどありません。
• 接着剤でしっかり固定するため、毎日コットンを取り替える必要はなく、医師が適切なタイミングで交換や調整を行います。
• 「応急処置」だけでなく、軽症〜中等度の陥入爪の方では十分な治療効果が期待できる方法です。
• ただし、炎症や肉芽が強い場合は、ガター法など別の治療を組み合わせた方が良いこともあります。
- ガター法
方法
細いプラスチックのチューブを爪の角に沿って差し込み、皮膚と爪の間を保護します。チューブが「ガード」の役目を果たし、爪の角が皮膚に突き刺さらないようにします。
効果
• 爪が皮膚に食い込む力をしっかり取り除けるため、炎症や肉芽がある場合でも高い効果を発揮します。
• 装着直後から強い痛みが軽くなることが多く、歩行が楽になります。
特徴
• 医療機関で専門的に行う処置であり、自宅での再現はできません。
• コットン法より安定性が高く、再発を防ぎやすいのが大きなメリットです。
• 炎症が強い、膿や肉芽を伴っているなど「進行した陥入爪」に特に適した治療法です。
• 装着している間も靴を履いて歩けるため、日常生活への影響は少ないです。
巻き爪と陥入爪の治療の違い
• 巻き爪:爪そのものが丸まり、形を矯正する治療(ワイヤー法・巻き爪マイスター)が中心。
• 陥入爪:爪の角が皮膚に刺さって炎症を起こす。まずは皮膚を守り、痛みを和らげる治療(テーピング・コットン・ガター法)が中心。
両者は併発することも多いため、実際の診療では症状を見極めて「矯正」と「炎症コントロール」を組み合わせて治療します。
自宅でできる予防とケア
巻き爪や陥入爪は、日常のちょっとした習慣で悪化したり、逆に防げたりします。自宅でできる工夫を詳しくご紹介します。
爪の切り方
• スクエアカットを基本に:爪は深く切らず、四角い形(スクエアカット)に整えましょう。角を落としすぎないことで、爪が皮膚に食い込みにくくなります。
• 丸く切り込まない:角を丸めて切ると、爪が伸びるときに皮膚へ潜り込みやすくなります。
• 爪やすりの活用:角が鋭いと感じたら切らずにやすりで整えると安全です。
靴と靴下の工夫
• サイズの合った靴を選ぶ:大きすぎても小さすぎても爪に負担がかかります。つま先に0.5〜1cm程度の余裕がある靴が理想です。
• 先の細い靴やハイヒールは控える:長時間履くと、爪が強制的に押し込まれて巻き爪の原因になります。
• クッション性のある靴下を選ぶ:指先への圧迫を減らし、汗を吸収して蒸れを防ぎます。
清潔と衛生
• 靴下は毎日交換:汗や皮脂がこもると細菌が繁殖しやすくなります。
• 靴の乾燥:1日履いた靴はしっかり乾かし、2足以上を交互に使うのがおすすめです。
• 爪の清掃:爪の間にゴミや角質がたまらないように軽く洗いましょう。
入浴と足のケア
• ぬるめのお湯で短時間:熱いお湯は皮膚を柔らかくしすぎて爪が食い込みやすくなることがあります。
• お風呂上がりのケア:爪が柔らかいタイミングで、角を削ったり保湿クリームを塗ったりすると効果的です。
• 乾燥を防ぐ:皮膚が硬くなると爪の食い込みが悪化するため、保湿剤で皮膚を柔らかく保ちましょう。
運動と生活習慣
- 体重管理:体重が増えると足への圧力が増し、巻き爪が悪化しやすくなります。
• 正しい歩き方:足全体で体重を支えるように歩くと、指先への過剰な負担を減らせます。指先にも体重をかけることで、爪が巻いてくるのを防ぐことができます。
再発予防の工夫
• 爪が伸びすぎないうちに整える:長すぎても靴に当たり、短すぎても食い込みやすくなるので、1〜2週間に一度チェックを。
• 足の変形や外反母趾に注意:足の骨格のゆがみが巻き爪を悪化させることがあるため、早めに医師に相談しましょう。
• 家族に巻き爪の人がいる場合:遺伝的な傾向もあるため、早めに予防を意識することが大切です。
まとめ
巻き爪・陥入爪は「爪の形」と「皮膚への食い込み」が関係する病気です。
• 痛みや炎症を放置すると悪化し、歩行困難や感染のリスクにつながります。
• 軽症から重症まで症状に合わせて、テーピング・コットン法・ガター法・ワイヤー矯正・巻き爪マイスターなど幅広い治療法があります。
• 自己処理では悪化することも多いため、皮膚科での診断と治療が大切です。
豊田市の こはく皮フ科 では、土日も診療を行い、巻き爪や陥入爪でお悩みの方に、一人一人の状態に合わせた治療を提案しています。足のトラブルでお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。








