豊田市でアトピー性皮膚炎の光線治療

豊田市でのアトピー性皮膚炎治療は「こはく皮フ科」にお任せください。

アトピー性皮膚炎は、皮膚が強いかゆみを伴い、慢性的に炎症を繰り返す病気です。赤みやブツブツ、皮膚のカサつきが特徴で、よくなったり悪くなったりを繰り返すのが大きな特徴です。乳幼児から大人まで幅広い年齢層で見られ、特に小児に多く発症します。

この病気の大きな問題は、「かゆいからかく → 皮膚が壊れる → さらにかゆくなる」という悪循環です。皮膚のバリア機能が弱いため、外部からの刺激やアレルゲン(ダニ・ハウスダスト・花粉など)に敏感に反応してしまいます。そのため日常生活に大きな影響を及ぼすことが少なくありません。

症状と悩み

主な症状の特徴

アトピー性皮膚炎の症状は、一人ひとりで強さや現れ方が異なりますが、共通して見られるのは「かゆみ」と「湿疹」です。とくに次のような特徴があります。
• 皮膚のかゆみが強い
 もっとも代表的でつらい症状が、強いかゆみです。かゆみは昼夜を問わず続きますが、特に夜間や入浴後に悪化することが多く、眠りを妨げる原因にもなります。寝ている間に無意識にかいてしまい、朝起きたときにシーツに血がついていることも少なくありません。
• 赤い発疹やじくじくした湿疹
 症状が出始めると、皮膚に赤い斑点やぶつぶつした発疹が現れます。かゆみでかき壊してしまうと皮膚がジュクジュクとただれてしまい、滲出液(浸出液)が出てくることもあります。これが乾燥するとかさぶたになり、見た目にも目立ちやすくなります。
• 皮膚の変化(苔癬化・色素沈着)
 慢性的に炎症を繰り返すと、皮膚がゴワゴワ・カサカサに厚く硬くなり、これを「苔癬化(たいせんか)」と呼びます。また、炎症のあとに色素沈着が残ることも多く、茶色っぽくシミのように見えるため、見た目の悩みにもつながります。
• 年齢による部位の違い
 乳児では頬や頭皮に発疹が多く、小児ではひじやひざの内側など関節部分に集中しやすいのが特徴です。成人になると顔や首、上半身に出やすくなり、生活の中で人目につきやすい部位を中心に症状が現れます。
• 波のある経過
 アトピーは「良くなったり、悪くなったり」を繰り返す病気です。季節の変わり目や気温の変化、体調不良、ストレス、寝不足など、さまざまな要因で症状が悪化しやすくなります。一方で適切にスキンケアや治療を行えば改善することが多いですが、波のある経過に患者さん自身も苦労されることが多い病気です。

よくある悩み

アトピー性皮膚炎は、症状そのものがつらいだけでなく、日常生活や心の負担にも大きく影響します。患者さんやご家族からよく聞かれる悩みには次のようなものがあります。
• 強いかゆみで夜眠れない
 かゆみは夜間に悪化することが多く、眠りにつけなかったり、途中で何度も目が覚めてしまったりします。結果として睡眠不足になり、昼間の集中力や体調にも悪影響を及ぼします。子どもの場合は授業に集中できず、成績や学校生活に影響することもあります。
• 人前で皮膚を見られることへの抵抗
 顔や首、腕など、人目に触れやすい部分に症状が出ると、周囲の視線が気になり、人と接するのがつらくなる方もいます。特に思春期や青年期は、外見への意識が高まるため、「肌のせいで自分に自信が持てない」と感じやすく、心理的な負担が大きくなります。
• かいた跡や色素沈着が残る
 強いかゆみで皮膚をかき壊すと、赤みやただれが落ち着いたあとに茶色や黒っぽいシミのような色素沈着が残ります。これが長く続くことで「治ったのに跡が消えない」という新たな悩みに発展します。女性の場合はメイクで隠すのに時間がかかったり、男性でも人前で肌を出すことに抵抗を感じたりすることがあります。
• 日常生活全体に広がる影響
 子どもの場合は、かゆみで授業に集中できず、学業に遅れが出たり、友達関係にも影響したりすることがあります。大人の場合は、仕事中にかゆみが気になって集中できなかったり、人前で無意識にかいてしまうことで気を遣ったりします。また、「汗をかくと悪化するから運動を避ける」「プールや温泉のとき、気になってしまう」など、生活の幅が制限されることも少なくありません。
• 家族全体の悩みになる
 アトピーは本人だけでなく、家族にも影響を与える病気です。夜間のかゆみで子どもが眠れず、親も一緒に睡眠不足になることがあります。また、食事制限や生活習慣の工夫が必要になるため、家族全体での協力が欠かせません。「本人も家族も疲れてしまう」という声は少なくありません。

症状の出やすい部位

アトピー性皮膚炎は、体のどの部位にも出る可能性がありますが、特に出やすい場所には一定の傾向があります。症状が現れる部位は、年齢によっても変化するのが大きな特徴です。

顔(特に目や口のまわり、頬)

乳児や小児にもっとも目立ちやすい部位です。赤くじくじくした湿疹が出たり、強いかゆみでかきこわしてかさぶたになることがあります。大人になると、まぶたや口の周囲の皮膚が乾燥してガサガサし、メイクがのらない、ひげ剃りで悪化するといった悩みも出てきます。

首・耳の周囲

首まわりは汗や衣服との摩擦で悪化しやすい部位です。夏場は汗が刺激になり、冬場は乾燥でかゆみが強まります。耳の後ろや耳たぶの下は赤く切れたり、かゆみが持続しやすいのが特徴です。

ひじ・ひざの内側

小児から成人にかけて特に多くみられる部位です。関節を曲げ伸ばしするときに皮膚がこすれるため、慢性的にかゆみが続き、皮膚が厚くゴワゴワになることがあります。長期間かくことで黒ずみや色素沈着も残りやすくなります。

手足の関節部や指先

手指は生活の中で水や洗剤、消毒、紙、金属など刺激を受ける機会が多いため、アトピーの症状が悪化しやすい部位です。指先に湿疹が出るとペンを持つのもつらい、パソコンのタイピングでかゆくなるなど、日常生活に直結する支障を感じる方が少なくありません。足の指やかかとまわりも、靴や靴下の蒸れで悪化することがあります。

背中・胸・腰回り

背中や胸は衣服の刺激や汗がこもることによって症状が強まりやすい部位です。かゆみが強くても手が届きにくく、寝ている間に無意識にかきむしり、翌朝に血がにじんでいることもあります。腰回りは下着やベルトによる摩擦が原因で悪化することが多く、長引くケースが目立ちます。

頭皮

頭皮はフケのように見える細かい皮むけや、強いかゆみで悩む方が多い部位です。特に思春期以降は、皮脂の分泌が多くなるため炎症が長引きやすく、見た目や整髪にも影響します。頭皮をかき続けることで脱毛や傷跡になることもあります。

年齢ごとの特徴

乳児期(生後2か月〜2歳頃)

この時期は、顔・頭皮・体幹に多くみられます。頬が赤くただれたり、耳の周囲や頭皮に黄色いかさぶたがつくこともあります。おむつの中は湿疹が出にくいのが特徴で、診断の手がかりになることもあります。

小児期(2歳〜学童期)

ひじ・ひざの内側、首、耳の周囲に多く症状が出ます。かゆみが強いために集中力が途切れやすく、学習や遊びに支障をきたすことがあります。皮膚が厚くなりやすく、慢性化のサインが出てくるのもこの時期です。

思春期〜成人期

顔、首、上半身、手足に広がりやすくなります。特に顔や首は人目につきやすいため、心理的なストレスが増えることが多いです。社会生活や仕事に影響するほど強いかゆみや見た目の悩みを抱える方も少なくありません。

原因とメカニズム

アトピー性皮膚炎は、単純に「皮膚が弱いから」や「アレルギーがあるから」だけで説明できる病気ではありません。複数の要因が重なり合い、症状が出たり悪化したりします。大きく分けると 皮膚の性質・免疫の反応・遺伝的背景・環境の影響 が関わっており、これらが複雑に絡み合うことで慢性的な炎症を引き起こします。

  1. 皮膚のバリア機能低下

アトピー性皮膚炎の人は、健康な皮膚に比べて「外からの刺激を防ぐ力=バリア機能」が弱いことがわかっています。
• フィラグリンの不足
 皮膚の角層には「フィラグリン」というたんぱく質があり、これが分解されて天然保湿因子(NMF)になります。NMFは皮膚の水分を保持し、外部からの刺激をブロックする役割を果たします。アトピー患者さんでは、このフィラグリンを作る力が弱い遺伝的傾向があり、そのためちょっとした刺激でも炎症を起こしやすい状態になります。
• 乾燥した肌の影響
 乾燥した皮膚は、隙間がふえます。ここから花粉やダニ、洗剤などが侵入し、炎症を起こすきっかけになるのです。
• 外的刺激に弱い
 衣服のこすれ、汗、石けん、紫外線など、日常的な刺激で簡単に皮膚が赤くなり、かゆみを感じやすくなります。健康な皮膚なら問題ない程度の刺激でも、アトピーの人には大きな悪化因子になり得ます。

  1. 免疫反応の異常

アトピー性皮膚炎は「免疫の働き方」にも特徴があります。
• 過剰な炎症反応
 本来、免疫は体を守るために働きますが、アトピーでは本来不要な刺激に対しても過剰に反応してしまいます。その結果、皮膚の中で炎症物質(サイトカイン)が大量に放出され、赤みやかゆみを強く引き起こします。
• かゆみの悪循環
 炎症が起きると神経が敏感になり、かゆみを強く感じるようになります。かくことでさらに皮膚のバリアが壊れ、そこからまた刺激が入り込み、炎症が悪化する――この「かゆみの悪循環」がアトピーを長引かせる大きな要因です。

  1. 遺伝的要因

アトピー性皮膚炎には「体質的な要素」も大きく関わっています。
• 家族歴の影響
 家族にアトピー性皮膚炎・喘息・花粉症などのアレルギー疾患があると、本人も発症しやすくなることがわかっています。実際、両親のどちらかがアトピー性皮膚炎の場合、子どもが発症する確率は高くなり、両親ともにアトピー性皮膚炎の場合はさらにリスクが上がります。
• アレルギー体質との関連
 アトピー性皮膚炎では、IgEという抗体を作りやすい傾向があります。IgEはアレルギー反応の中心的な役割を担うため、花粉症、喘息、じんましんなどを併発することも珍しくありません。

  1. 環境要因

もともとの体質に加えて、日常生活の環境がアトピーの症状に大きな影響を与えます。
• ダニ・ハウスダスト
 布団やカーペット、ぬいぐるみに潜むダニやホコリは代表的な悪化因子です。吸い込むだけでなく、皮膚に触れることでも炎症が悪化します。
• 花粉やペット
 春や秋に花粉が飛ぶ季節は、肌にも付着して刺激になります。犬や猫の毛やフケも、アトピー性皮膚炎の悪化因子となることがあります。
• 汗や気温差
 汗をかくとしみてかゆみが強まる人もいれば、逆に冬の乾燥で悪化する人もいます。寒暖差や急激な気候の変化も、症状を揺り動かす要因です。
• ストレス
 精神的ストレスは、自律神経やホルモンの働きを介して皮膚の炎症を悪化させます。受験や仕事のプレッシャーで症状がぶり返す人も多いです。

こはく皮フ科での治療

アトピー性皮膚炎は、「かゆみを抑える」「皮膚バリアを回復させる」「悪化因子を減らす」の3つを柱に治療を行います。
こはく皮フ科では、患者さんの年齢・症状の強さ・部位に応じて治療を組み合わせ、一人ひとりに合った治療プランを提案しています。

  1. 外用療法(塗り薬)

ステロイド外用薬
• 最も基本となる薬で、炎症や赤みを速やかに抑えます。
• 強さは「弱いもの」から「非常に強いもの」まで段階があり、症状や部位(顔・体・手足など)に応じて選びます。
• 正しく使えば安全性は高く、短期間でしっかり症状を落ち着かせることができます。

プロトピック軟膏(タクロリムス軟膏)・コレクチム軟膏(デルゴシチニブ軟膏)
• ステロイド以外の成分で、炎症をコントロールできる薬です。
• 特に顔や首など皮膚の薄い部位に適しています。
• プロトピック軟膏は、使い始めにヒリヒリ感が出る場合がありますが、使い続けることで軽快することが多いです。

モイゼルト軟膏(ジファミラスト)
• 世界初のPDE4阻害薬外用剤で、2021年に登場した新しい治療薬です。
• 炎症を起こす物質(サイトカインなど)の産生を抑え、かゆみや赤みを改善します。
• 小児から成人まで幅広く使用でき、ステロイド外用で症状がある程度落ち着かせた後に使うことが多い薬です。

ブイタマー軟膏(ビメクロリムス)

  • 2024年に登場した新しい薬です。
    • 免疫調整作用をもつ外用薬で、炎症反応をやわらげます。
    • タクロリムスより刺激感が少なく、顔や首などの敏感な部位にも使用可能です。
    • ステロイド外用薬と併用することで、ステロイドを塗る回数を減らすことができる場合があります。

保湿剤(ヒルドイド、ワセリンなど)
• 皮膚の乾燥を防ぎ、バリア機能を回復させるために毎日欠かせない薬です。

  • 患者さんの生活スタイルに合わせ、スプレー・ローション・クリーム・軟膏など形状を選びます。
  1. 内服療法(飲み薬)

抗ヒスタミン薬
• かゆみを和らげる薬です。
• 特に夜間の強いかゆみによる不眠を軽減し、生活の質を改善します。
• 症状が強いときに短期間用いる場合もあれば、再発予防として継続することもあります。

  1. 光線療法(XTRAC Momentum)

アトピー性皮膚炎の治療において、塗り薬や内服薬だけでは十分に改善が得られない場合や、特定の部位に強い症状が残る場合があります。こうしたときに有効な治療のひとつが、最新型の光線治療機「XTRAC Momentum(エクストラック・モメンタム)」 を用いた光線療法です。

XTRAC Momentum は、従来の光線療法をさらに進化させた機器です。こはく皮フ科でも、アトピー性皮膚炎をはじめ、乾癬・円形脱毛症・尋常性白斑・掌蹠膿疱症などの治療に導入しています。

① ピンポイントでの照射が可能

XTRAC Momentum は、症状がある部位にだけ集中的に紫外線を照射できる機器です。
たとえば「首だけ赤みが強い」「ひじの内側にかゆみが残る」といった局所症状に、必要な部分だけに光を当てられるのが大きな利点です。健康な皮膚に余分な照射を避けられるため、副作用のリスクを最小限に抑えながら高い治療効果を得られます。

② 高い治療効果

XTRAC Momentum の光は、アトピー性皮膚炎の炎症に関わる免疫細胞の働きを抑制します。その結果、
• かゆみの軽減
• 赤みや発疹の改善
• 慢性的に残るゴワゴワ感や色素沈着の改善

といった効果が期待できます。
従来型の光線療法よりも高出力でピンポイントに照射できるため、少ない回数で改善を実感しやすいのも特徴です。

③ 治療の安全性と快適さ
• 必要な波長だけを取り出して当て、余分な紫外線を含まないので、従来の光線療法に比べ、赤みやヒリヒリ感などの副作用が出にくいことが知られています。
• 照射時間は数十秒から数分程度で、痛みはほとんどなく、軽い温かさを感じる程度です。
• 小児から成人まで幅広く治療可能で、学校や仕事帰りでも気軽に受けられます。

④ 日常生活へのメリット

アトピー性皮膚炎では、顔や首、手など目立つ部位の症状が心理的な負担につながることが少なくありません。XTRAC Momentum は、こうした人目につきやすい部位の症状を集中的に改善できるため、見た目の悩みを和らげ、生活の質の向上に直結します。

自宅でできる予防とケア

① 毎日の保湿が最も重要
入浴後はできるだけ早く、保湿剤を塗ることが基本です。肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を保つために、乾燥が強い部位にはクリームや軟膏を選ぶと効果的です。保湿を「習慣化」することが、かゆみや炎症の悪循環を防ぐ第一歩です。

② 衣類と洗濯の工夫
直接肌に触れる衣類は綿素材を中心に。チクチクするウールや化学繊維はかゆみを助長するため避けましょう。洗剤は低刺激・無香料を選び、すすぎを十分に行うことが大切です。洗濯石鹸も選択肢の1つに入れると良いでしょう。洗濯物をよく乾かすことで、ダニやカビの増殖も防げます。

③ 汗の管理
汗は刺激となり炎症を悪化させます。運動や外出で汗をかいたら、できるだけ早く洗い流すのが理想です。外出先では柔らかいタオルや濡れタオルでやさしく押さえるように拭き取りましょう。特に夏場や運動部活動をしている子どもは、こまめな対応が大切です。

④かゆみとのつき合い方
「かかない」のは現実的に難しいため、かいても悪化しにくい工夫 が大切です。爪を短く切る、丸く整える、夜は手袋を使うなどでダメージを減らせます。冷却タオルや保冷剤を布で包んで患部にあてると、一時的にかゆみが和らぐこともあります。
さらに重要なのは、かかないように我慢しすぎないことです。無理に我慢すると、そのストレスでかえってかゆみが増してしまうことがあります。「ある程度かいてしまうのは仕方ない」と割り切りながら、皮膚をできるだけ傷つけない工夫を続けることが現実的で効果的です。

⑤入浴の工夫:ぬるめのお湯で、石けんは必要に応じて
お湯の温度は38〜40℃のぬるめが望ましく、長湯は避けましょう。皮膚のバリアを守るため、石けんは低刺激のものを選び、必要な部位だけに使用します。
特に傷や炎症部位がしみる場合は、石けんを無理に使う必要はありません。 お湯だけでやさしく流すだけでも十分に清潔を保てます。毎回全身を石けんで洗うのではなく、汗をかいた部分や汚れやすい部分を中心に調整すると、皮膚への負担を減らせます。

⑥生活リズムと環境整備
規則正しい睡眠は皮膚の修復に欠かせません。寝室は快適な温度・湿度に保ち、睡眠中のかゆみを減らす工夫も重要です。食事は栄養バランスを意識し、体の内側から皮膚の健康を支えましょう。

まとめ

アトピー性皮膚炎は、ただの「かゆい湿疹」ではなく、体質や免疫、環境が複雑に関わる病気です。早期から適切な治療とスキンケアを続けることで、症状を大きく改善させることができます。

こはく皮フ科では、光線療法XTRAC Momentumを導入し、患者さん一人ひとりの症状に合わせた治療を行っています。つらい症状でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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