水いぼでお困りなら豊田市の皮膚科「こはく皮フ科」へ

水いぼについて

子どもや中学生の肌に、
つるんと光る小さな白い粒がぽつぽつと現れている…
そんなとき、「虫刺されかな?」「ニキビかな?」と思って様子を見ていたら、いつの間にか数が増えていることがあります。
それは、水いぼ(伝染性軟属腫)と呼ばれるウイルス性の皮膚の病気かもしれません。

水いぼは痛みが強い病気ではありませんが、こすれる・かゆい・ひっかくといった刺激であっという間に数が増えてしまうことがあります。
特にわきの下、おなか、太もも、腕などは衣服との摩擦が多く、一つだったものが気づけば数十個になってしまうことも珍しくありません。

また、子ども同士の遊びや体育、部活動、スイミングスクールなど、肌が触れたり裸足で動き回ったりする場面が多い年代では、「友達にうつさないかな?」「プールに入っても大丈夫かな?」と不安になることもよくあります。

水いぼは自然に治ることもありますが、治るまでに数ヶ月〜数年かかることもあり、その間にどんどん増えたり、かゆみで引っかいて「とびひ」になったりすることがあります。
一度増えてしまうと、生活のちょっとした動作や着替えのときに気になり、見た目の心配や、肌を見られる恥ずかしさにつながることもあります。

豊田市のこはく皮フ科では、痛みに配慮した治療方法 や 家でできるケアの工夫 を丁寧にお伝えしています。

本記事では、
・水いぼってどんな病気?
・どうやってうつるの?
・治療は痛いの?
・家では何を気をつければいい?
など、読んだその日から役立つ内容を、
「気になるけれど、受診するほどなのかな…」
「治療が痛いと聞いて怖い…」
そんな不安を少しでも和らげられるよう、まずは水いぼについての基本を、ゆっくり知っていただければと思います。


■水いぼの症状や悩みについて

◆ 症状の特徴
水いぼは、見た目や触ったときの感触にいくつかの特徴があります。
小さな粒のように見えますが、よく観察すると普通のニキビや虫刺されとは違う点がいくつもあります。

  1. 大きさは直径2〜5mmほどの小さな白い粒
    水いぼは、米粒より小さめの、丸い白っぽいポツポツとして始まります。
    最初は1〜2個しかないこともありますが、こすれたり、ひっかいたり、皮膚同士が触れ合うことで数が増えていくことがあります。
  2. 表面がつるんと光り、なめらか
    普通の湿疹やニキビは表面が赤かったりザラついていたりしますが、水いぼは 表面がつるんとして光って見える のが大きな特徴です。
    “水が入った粒”というより、透明なゼリーを薄くコーティングしたような見た目をしています。
  3. 触ると少し硬く、中に白いかたまり(芯)がある
    軽く押すと、
    ・ぷにっと弾力がある
    ・中に白いかたまりがひそんでいる
    ように感じられます。
    この白いかたまりが ウイルスが存在する中心部(軟属腫小体) で、水いぼが広がる原因部分です。
    ※自分で押したりつまんだりすると広がるので、触ってはいけません。
  4. できる場所は体のどこでも。特にこすれやすい部分に多い
    水いぼは、決まった場所にしかできないわけではありません。
    体中どこでもできる可能性がありますが、特によく見られるのは次の部位です。
    ・わきの下(汗をかきやすく、こすれやすい)
    ・腕・ひじの内側(衣服との摩擦が多い)
    ・おなか・わき腹(体操服や制服の中でこすれる)
    ・太もも・おしり(動くたびに擦れやすい)
    ・子どもや中学生は活動量が多く、肌がやわらかいため、
    こうした“摩擦が多い場所”にできやすいのが特徴です。
  5. 粒が1つだけで終わらず、増えていくことがある
    最初は1〜2個でも、次のような理由で広がります。
    ・かゆくてかいた手で別の場所を触る
    ・皮膚同士がこすれる
    ・体育や部活での肌同士の接触
    ・タオルや衣類でこすれる
    そのため、同じ部位に10個以上集まったり、左右対称に広がったりすることもあります。
  6. 痛みがないことが多いが、“こすれ”や“乾燥”でかゆくなる
    水いぼそのものは痛みもかゆみもほとんどありません。しかし、
    ・肌が乾燥している
    ・衣服でこすれる
    ・汗でムレる
    といった刺激があると、まわりの皮膚が赤くなり、
    かゆみ → ひっかく → さらに広がる
    という悪循環に入りやすくなります。
  7. かきこわしは「とびひ(伝染性膿痂疹)」の原因になる
    赤くなった部分をかいてしまうと、皮膚が傷つき、細菌が入り込んで とびひ を起こすことがあります。とびひになると、
    ・ジュクジュクした液が出る
    ・別の場所に急速に広がる
    ・かゆみや痛みが強くなる
    といったトラブルにつながるため、
    かかないようにする工夫がとても大切です。
  8. まとめ(簡単に)
    水いぼの特徴は
    ・ツルッと光る白い粒
    ・中に白い芯
    ・こすれると増えやすい
    ・痛みは少ないが、かゆみが出ることがある
    ・かきこわすと「とびひ」の原因になる
    という点がポイントです。

◆ 患者さんが抱える悩み

水いぼは命に関わる病気ではなく、自然に治ることも多い皮膚の病気です。
しかし、実際に水いぼができてしまった患者さんや保護者の方にとっては、日常生活の中でさまざまな不安やストレスを感じやすい病気でもあります。

まず多くの方が心配されるのが、「どんどん数が増えていくのではないか」という不安です。
水いぼはウイルスが原因のため、かきこわしや摩擦をきっかけに、気づかないうちに周囲の皮膚へ広がってしまうことがあります。
最初は数個だったのに、数週間〜数ヶ月で腕やお腹、太ももなどに増えてしまい、「いつまで続くのだろう」と心配になる方も少なくありません。

また、人に見られることへの抵抗感も大きな悩みの一つです。
部活動の着替えや体育の授業、体操服への着替えのときに「見られたらどうしよう」「変に思われないかな」と不安になり、学校生活がストレスになってしまうお子さんもいます。
特に思春期に近づく年齢では、見た目の悩みが心に強く残ることもあります。

夏場になると、プールの授業やレジャーが大きな壁になります。
「それ、うつらないの?」と友達に聞かれてしまい、どう答えたらいいかわからず、気まずい思いをした経験をお持ちのお子さんや保護者の方もいらっしゃいます。
水いぼは日常生活で強く感染する病気ではありませんが、周囲の誤解や不安な言葉が、本人の心を傷つけてしまうこともあります。

治療に対する不安も、とても多く聞かれます。
「ピンセットで取ると痛いと聞いて怖い」
「泣いてしまったらどうしよう」
「痛い治療はできれば避けたい」
このような気持ちは、お子さんだけでなく、付き添う保護者の方にとっても大きな悩みです。
過去に痛い経験をしたことで、皮膚科に行くこと自体を嫌がってしまうケースもあります。

さらに、兄弟や家族にうつらないかという心配もよくあります。
特に小学生や未就学児の兄弟がいるご家庭では、お風呂やタオル、寝具などを通して
「下の子にも広がってしまわないか」
「家族全員に増えてしまったらどうしよう」と、
日常生活の中で常に気を使うことになります。

水いぼは自然に治る病気ではありますが、治るまでに数ヶ月〜数年かかることも珍しくありません。
その長い経過の中で、数が増えたり、見た目が気になったり、学校や家庭生活でのストレスが積み重なっていくことが、患者さんや保護者の方の大きな悩みにつながります。

だからこそ、「そのうち治るから大丈夫」と我慢するだけでなく、今どんなことで困っているのか、何が一番不安なのかを整理し、一人ひとりの状況に合わせた対応を考えることがとても大切です。


■ 原因とメカニズム

● 原因
水いぼは、伝染性軟属腫ウイルス(MCV:Molluscum Contagiosum Virus)というウイルスが原因で起こる、子どもに多い皮膚の感染症です。
乳幼児から小学生くらいのお子さんに特によく見られますが、思春期以降や大人にできることもあります。

このウイルスは、目に見えないほど非常に小さく、健康な皮膚であれば簡単には入り込みません。
しかし、皮膚の表面にあるごく小さな傷や、乾燥・湿疹・かきむしりなどによって皮膚のバリア機能が弱くなっている部分があると、そこからウイルスが体の中に入り込んでしまいます。

たとえば、
・肌が乾燥してカサカサしている
・汗や摩擦で赤くなっている
・虫刺されや湿疹をかいてしまった
こうした状態の皮膚は、ウイルスにとって入り込みやすい入口になってしまいます。

ウイルスが皮膚の中に入り込むと、すぐに症状が出るわけではありません。
皮膚の細胞の中で、時間をかけて少しずつ増えていき、
ある程度増えたところで、目に見える変化として現れます。

その結果、白っぽくて、つるっとした、1〜5mmほどの小さな粒状のふくらみが皮膚に出てきます。
これが一般に「水いぼ」と呼ばれているもので、医学的には「軟属腫(なんぞくしゅ)」といいます。

水いぼは、ニキビや汗疹とは違い、表面が比較的なめらかで、真ん中が少しくぼんで見えることもあります。
痛みはほとんどありませんが、場所や体質によってはかゆみを感じることもあります。

水いぼの特徴としてとても重要なのが、中心部分にウイルスをたくさん含んだ白い芯のような部分があるという点です。
この部分には、目に見えないほど大量のウイルスが含まれています。

そのため、
・水いぼを強くこすった
・引っかいてしまった
・つぶれて中身が出てしまった
このようなことが起こると、
ウイルスが周囲の皮膚に広がり、新しい水いぼが増える原因になります。

また、手についたウイルスが、別の場所の皮膚に触れることで、
自分の体の中で水いぼが増えてしまう(自己感染)こともあります。
さらに、肌と肌が直接触れた場合には、他の人にうつってしまう可能性もあります。

なお、水いぼは細菌ではなくウイルスによる病気です。
そのため、抗生物質の飲み薬や、抗菌作用のある塗り薬を使っても、水いぼ自体を直接治す効果はありません。
「薬を塗っているのに水いぼが減らない」と感じるのは、このためです。

水いぼが最終的に治るかどうかは、体が持っている免疫の力が大きく関係しています。
時間をかけて体がウイルスを「異物」と認識し、少しずつ排除できるようになると、水いぼは自然に小さくなり、消えていきます。

ただし、この免疫がしっかり働くまでにはかなり時間がかかることもあります。
その間に数が増えたり、見た目や生活面での困りごとが出てくることも少なくありません。

このように水いぼは、「危険な病気」ではありませんが、増えやすく、長く続きやすい皮膚の感染症です。
だからこそ、今の状態やお子さんの生活状況に合わせて、「様子を見るのか」「治療を考えるのか」を、一緒に考えていくことが大切になります。

● うつる仕組み
水いぼは、日常生活の中のごくありふれた場面でうつりやすい病気です。
特別な行動をしなくても、知らないうちに広がってしまうことがあります。
特に注意が必要なのは、次のような場面です。

・肌と肌がくっつく遊びやスポーツ
鬼ごっこ、組体操、マット運動、レスリング、サッカーなど、
肌が直接触れ合う場面では、ウイルスが皮膚から皮膚へ移りやすくなります。
汗や摩擦が加わることで、皮膚のバリアが弱まり、感染しやすくなります。

・タオルや衣類の共用
水いぼのウイルスは、タオルや下着、体操服などに付着することがあります。
それを他の人が使うことで、ウイルスが皮膚に触れ、感染につながる場合があります。
特にお風呂あがりやプール後は、肌がふやけているため注意が必要です。

・かきむしった手で別の場所を触る(自己感染)
水いぼはかゆみを伴うこともあり、
無意識にかいてしまうことで、ウイルスが手につき、
腕からお腹、太ももへと自分の体の中で広がってしまうことがあります。
これを「自己感染」といいます。

・背中・おなか・わきなど、こすれやすい部位
衣類や下着がこすれやすい場所は、皮膚が刺激を受けやすく、ウイルスが入り込みやすい状態になります。
気づいたら同じような場所にまとまって増えていた、というケースも珍しくありません。

とくに子どもの肌は、大人に比べてやわらかく、皮膚のバリア機能が未熟です。
そのため、少しの乾燥や汗、かきむしりがきっかけで、ウイルスが広がりやすくなってしまいます。
また、アトピー性皮膚炎など、もともと皮膚が乾燥しやすい・かゆみが出やすいお子さんでは、水いぼが増えやすい傾向があります。

このように、水いぼは「不潔だから」「特別なことをしたから」うつる病気ではありません。
子どもの日常生活の中で、誰にでも起こりうる病気であることを、まず知っていただくことが大切です。

■こはく皮フ科での治療

● 使用する治療法
水いぼの治療にはいくつかの選択肢があります。
年齢や性格、生活スタイルに合わせて相談しながら決めていきます。

  1. ピンセットによる摘除(取り除く方法)―水いぼを、つまんで取る

水いぼ(伝染性軟属腫)は、皮膚の中でウイルスが増えてできる、つるっとした小さな盛り上がりです。中心に「白い芯」のような部分(ウイルスを多く含む内容物)があり、ここがこすれたり破れたりすると、周りの皮膚に広がって数が増えたり、家族やお友だちにうつったりする原因になります。

そこで、ピンセット(専用の鉗子)で水いぼをつまんで取り除くのが「摘除(てきじょ)」という治療です。いちばんの特徴は、ウイルスがたくさん入っている“原因の中心”をその場で直接取り除けること。つまり、薬を塗って少しずつ反応を待つ方法と比べて、効果がはっきりしていて、治りが早いというメリットがあります。

◆ なぜ「取る」と早いの?
水いぼは、体の免疫が追いつけば自然に治ることもありますが、治るまでに数か月〜1年以上かかることもあり、その間に増えたり、かゆみで掻いて広がったりしがちです。特にアトピー性皮膚炎などで皮膚のバリアが弱いお子さんは、摩擦や掻きこわしで広がりやすく「いつの間にかいっぱいに…」となりやすいです。
摘除は、“感染のタネ”を物理的に除去するので、その場で水いぼ自体がなくなります。さらに、周囲へ広げるリスク(擦って広がる、タオルで広がる、など)も減らせるため、結果として「長引かせない」「増やしにくい」方向に持っていきやすい治療です。

◆ 実際の流れ(痛みをできるだけ抑える工夫も含めて)
摘除というと「痛そう…」と心配になりますよね。実際、何もせずに取ると痛みが強いことがあるため、クリニックでは表面麻酔を使って痛みを抑えながら行うのが一般的です。

① 診察(どれが水いぼか確認)
水いぼに似た発疹もあるので、まずは医師が見た目や分布、経過を確認します。湿疹が強い、掻き壊しが多い、化膿がある、などの場合は、摘除の前に皮膚状態を整えることもあります。

② 表面麻酔(麻酔のテープ)

水いぼの摘除では、注射の麻酔ではなく、皮膚の表面に効かせる麻酔を使うことが多いです。
・麻酔を貼る
・一定時間置いて効かせる
という流れで、できるだけ痛みを軽くします。部位や数によって、麻酔の方法や置く時間を調整します。

③ ピンセットで摘除
麻酔が効いたら、専用の器具で水いぼを一つずつつまみ、芯を含めて除去します。水いぼは皮膚の浅いところにあるため、深くえぐる治療ではありませんが、個数が多いと時間がかかったり、途中で疲れてしまったりすることがあります。お子さんの場合は、「今日はここまで」と回数を分けて進めることもよくあります。

④ 出血と処置
摘除後は小さく出血することがあります(いわゆる“かさぶたになる前段階”)。必要に応じて圧迫止血をしたり、軟膏を塗ってテープで保護します。多くは数日で落ち着き、かさぶたになって治っていきます。

◆ 摘除のメリット
・その場で原因(ウイルスを含む部分)を除去できる
・治りが早い/効果が分かりやすい
・広がるリスクを減らしやすい(掻いて増える、家族にうつる、など)
・「いつ終わるの?」という不安を短くしやすい

◆ 注意点・デメリット
・摘除は強力な方法ですが、万能ではありません。あらかじめ知っておくと安心です。
・痛み・怖さがゼロではない:表面麻酔をしても、場所(脇・股・顔まわりなど)や体質で痛みを感じることがあります。
・数が多いと一度に全部は難しい:お子さんの負担を考えて複数回に分けることがあります。
・処置後に赤み・かさぶた:一時的に赤くなったり、かさぶたができたりします。強くこすらないことが大切です。
・跡が残る可能性:多くは目立たず治りますが、掻き壊しが強い場合や炎症が強い場合は色素沈着などが残ることもあります。
・取りきれなかったもの/新しくできたもの:小さすぎる水いぼは見分けにくく、後日また出てくることがあります(「再発」というより「残っていた」「新しくできた」イメージ)。

◆ 摘除後のホームケア(増やさないコツ)
摘除の効果を最大限にするには、処置後のケアも大切です。
・当日は強くこすらず、清潔に(汗をかいたら優しく洗い流す)
・かさぶたは無理に取らない(はがすと炎症や跡の原因に)
・掻かない工夫:かゆみが強い場合は湿疹治療(保湿・外用)も並行して、掻き壊しを減らす
・タオルは共有しない:家族内で広がるのを防ぐ
・肌のバリアを整える:乾燥を放置すると広がりやすいので、保湿を習慣に

2.経過観察(自然に治るのを待つ)

水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスというウイルスが原因で起こる皮膚の感染症ですが、体の免疫の力によって、時間とともに自然に治っていく病気でもあります。
そのため、すべての水いぼに必ず治療が必要というわけではなく、症状や年齢、生活状況によっては「経過観察」という選択肢をとることもあります。

特に、
・水いぼの数が少ない
・大きさが小さく、炎症や赤みがない
・かゆみや痛みなどの症状がほとんどない
・お子さんが治療の痛みにとても弱い
といった場合には、無理に取り除く治療を行わず、日常生活での注意点を守りながら様子を見ることがあります。

経過観察を選ぶ場合でも、「何もしなくてよい」というわけではありません。
水いぼは、かいたり、こすれたりすることで数が増えたり、広がったりしやすいという特徴があります。そのため、皮膚科では以下のような生活上のアドバイスを行いながら、慎重に経過を見ていきます。
・できるだけ水いぼを触らない・かかないようにする
・かゆみがある場合は、保湿や外用薬で皮膚の状態を整える
・タオルや肌着は家族と共有せず、清潔に保つ
・入浴やプール後は、やさしく水分を拭き取る
・皮膚が乾燥しないよう、日常的な保湿ケアを行う

また、アトピー性皮膚炎や乾燥肌があるお子さんでは、水いぼが増えやすく、治るまでに時間がかかることもあります。その場合は、皮膚のバリア機能を整える治療を並行して行うことで、結果的に水いぼが治りやすくなることもあります。

自然に治るまでの期間には個人差があり、数か月で消えることもあれば、1年以上かかる場合もあります。
そのため、経過観察中でも、
・数が急に増えてきた
・赤く腫れてきた、痛がるようになった
・他の部位にどんどん広がってきた
といった変化があれば、途中から治療方針を変更することも可能です。

皮膚科では、お子さんとご家族の気持ち、生活環境、症状の程度をふまえながら、
「今は待つ方がよいのか」
「今、治療をした方がよいのか」
を一緒に考えていきます。

経過観察は、決して消極的な選択ではなく、お子さんにとって一番負担の少ない治療法のひとつです。
不安なことがあれば、いつでも皮膚科で相談しながら進めていくことが大切です。

◆水いぼ治療 Q&A

Q1. 水いぼは取らずに自然に治るのを待ってもいいですか?

A. 場合によります。
水いぼは、免疫がしっかりしていれば自然に治ることもあります。ただし、治るまでに数か月〜1年以上かかることも珍しくありません。その間に
・かゆくて掻いて増える
・兄弟・家族にうつる
・園や学校生活で広がる
といった問題が起こることがあります。
早く終わらせたい、すでに増えている、かゆみが強い場合は、摘除を選ぶメリットが大きいです。

Q2. 何個くらいから「取る治療」を考えたほうがいいですか?

A. 明確な数の決まりはありません。
目安としては、
・数が増えてきている
・同じ場所にまとまってある
・掻いて赤くなっている
・アトピー性皮膚炎がある
こうした場合は、少数でも摘除を検討します。逆に、1〜2個だけで増える様子がなければ、経過を見ることもあります。

Q3. 取るときはすごく痛いですか?

A. 何もしないと痛いですが、表面麻酔でかなり軽くできます。
摘除は注射の麻酔ではなく、貼るタイプの表面麻酔を使います。
完全に無痛ではありませんが、
「思ったより平気だった」
「チクッとするくらい」
と感じるお子さんも多いです。部位や個人差はありますので、無理のない範囲で進めます。

Q4. 麻酔は安全ですか?

A. 皮膚科で日常的に使われる、安全性の高い麻酔です。
表面麻酔は、皮膚の表面にだけ作用するため、全身への影響はほとんどありません。使用量や時間も年齢・部位に合わせて調整しますので、過度に心配する必要はありません。

Q5. 一度に全部取れますか?

A. 数や部位によっては、何回かに分けることがあります。
水いぼが多い場合、無理に一度で全部取ると、
・痛みの負担が大きい
・怖くなって次回以降が大変
になることがあります。
そのため、今日はここまでと区切って、数回に分けることもよくあります。

Q6. 取ったあと、跡は残りますか?

A. 多くは目立たず治りますが、絶対ではありません。
摘除後は一時的に赤みやかさぶたができます。
・無理にかさぶたをはがさない
・掻き壊さない
・指示された外用を使う
ことで、跡が残るリスクは下げられます。ただし、体質や炎症の強さによっては、色素沈着が残ることもあります。

Q7. また出てくることはありますか?

A. 「再発」というより、残っていたり新しくできることがあります。
小さすぎて見えなかった水いぼが後から大きくなったり、処置後に別の場所に新しくできたりすることがあります。
そのため、1回で完全に終わらないこともあると考えておくと安心です。

Q8. 取ったあとはお風呂やプールに入れますか?

A. お風呂は当日から可能なことが多く、プールは状況次第です。
お風呂:当日または翌日からOK(強くこすらない)
プール:傷が多い・じゅくじゅくしている場合は控えることがあります
園や学校の状況も踏まえて、個別にご案内しますので、聞いてください。

Q9. 家で気をつけることはありますか?

A. いちばん大切なのは「掻かせない」「乾燥させない」ことです。
・保湿をしっかりする
・かゆみが強い場合は湿疹治療も並行
・タオル・肌着の共有を避ける
・爪を短く保つ
これだけでも、広がり方が大きく変わります。


■ 自宅でできるケア

水いぼの治療では、皮膚科での処置やお薬と同じくらい、ご自宅での毎日のケアがとても重要です。
実は、水いぼは「何もしなくても治ることがある病気」である一方で、日常生活での関わり方次第で、増えたり長引いたりしやすい病気でもあります。
ここでは、ご家庭で今日からできる大切なポイントを、理由も含めて詳しく説明します。

◆ 肌を清潔にして、強くこすらない
水いぼがあると、「ウイルスだからしっかり洗わないと」「汚れを落とさないと」と思って、ゴシゴシ洗ってしまいがちです。しかし、強くこすることは水いぼにとって逆効果になります。
水いぼのウイルスは、皮膚の表面にある目に見えない小さな傷や、バリア機能が弱った部分から入り込み、広がっていきます。
ゴシゴシ洗うことで、
・皮膚のバリアが壊れる
・水いぼの表面がこすれて破れる
・ウイルスが周囲の皮膚に広がる
といったことが起こりやすくなります。

正しい洗い方のポイントは、
・石けんを使うなら、よく泡立てる
・手のひらややわらかいタオルでなでるように洗う
・泡をシャワーでやさしく流す
・洗う時間は短めにする

「清潔にすること」と「刺激を与えないこと」を両立させることが、水いぼケアではとても大切です。

◆ お風呂のタオル・体をふくタオルは家族と共有しない
水いぼは、直接触れなくても、物を介してうつることがあります。特に注意したいのが、お風呂で使うタオルや、体をふくタオルです。
・体を洗うタオル
・バスタオル
・フェイスタオル
これらを家族で共有していると、知らないうちに兄弟や保護者へ広がってしまうことがあります。

対策としては、
・水いぼがある間は「本人専用のタオル」を用意する
・使用後は洗濯する
・同じタオルを順番に使わない
といったことを意識しましょう。
洗濯をすれば問題ありませんので、「水いぼの子のタオルだけ別に洗う必要がある」というわけではありません。共有しないことが一番のポイントです。

◆ お腹・わき・太ももなど「こすれやすい部分」を保湿する
水いぼができやすい場所には特徴があります。
それが、
・お腹
・わき
・太もも
・股(足のつけ根)
・ひじ・ひざの内側
など、汗や摩擦が多く、皮膚がこすれやすい部分です。

こうした部位は、
・服がこすれる
・汗で蒸れる
・乾燥しやすい
といった理由から、皮膚のバリア機能が弱くなりやすく、水いぼが広がりやすくなります。

そのため、毎日の保湿ケアがとても重要です。
お風呂あがりや着替えの前に、すれやすい部分を中心にしっかり保湿しましょう。
保湿を続けることで、
・掻きこわしを防ぐ
・新しくできにくくする
・治療の効果を高める
といった良い影響が期待できます。

◆ かゆみが出たら早めに相談(とびひ防止)
水いぼ自体は、強いかゆみを伴わないことも多いですが、
・乾燥
・アトピー性皮膚炎
・汗疹(あせも)
などが重なると、かゆみが強くなり、無意識に掻いてしまうことがあります。

掻きこわしが起こると、
・水いぼが広がる
・傷から細菌が入り「とびひ(伝染性膿痂疹)」になる
・赤くただれて治りが悪くなる
といった悪循環に陥りやすくなります。

「少しかゆそうだな」「赤くなってきたな」と感じたら、我慢せず、早めに皮膚科に相談してください。
必要に応じて、
・かゆみを抑える外用薬
・湿疹の治療
を併用することで、水いぼの悪化を防ぐことができます。

◆ やってはいけないこと:水いぼを自分でつぶす
水いぼを自分でつぶすことは、避けてください。
水いぼの中には、ウイルスが大量に含まれた白い芯があります。これを無理につぶすと、
・ウイルスが周囲の皮膚に広がる
・一気に数が増える
・炎症や跡が残る
といったトラブルにつながります。
「気になるから」「取ってあげたいから」と思っても、家庭で処置するのは危険です。
治療が必要な場合は、必ず皮膚科で安全に行いましょう。

◆まとめ
自宅でのケアは、水いぼを増やさない・長引かせないための土台です。
・清潔に、でもこすらない
・共有しない
・保湿を続ける
・かゆみは早めに相談
・無理につぶさない
この積み重ねが、治療の効果を大きく左右します。
「これで合っているかな?」と迷ったときは、いつでも皮膚科に相談してください。


■まとめ

水いぼは、皮膚にできる小さな白い粒状のぶつぶつが少しずつ増えていく病気で、特にお子さんに多く見られます。見た目が気になったり、かゆみを伴ったりすることで、「本人がつらい」「周囲の目が気になる」「保護者の方もどう対応したらいいか分からず不安になる」といった悩みを抱えることが少なくありません。
学校や保育園、幼稚園、習い事やプールなど、日常生活の中で人と触れ合う機会が多いと、水いぼが気づかないうちに増えたり、広がったりするケースもよく見られます。

水いぼは、時間がたてば自然に治ることもある病気です。そのため、数が少なく、かゆみや炎症がほとんどない場合には、無理に治療をせず、スキンケアや生活上の注意を中心に経過をみるという選択肢もあります。一方で、数がどんどん増えてきた場合、かきむしってしまって赤く腫れたり、とびひを合併してしまった場合、あるいは見た目のストレスが強い場合には、早めに皮膚科での治療を行うことで、結果的に負担が軽くなることも少なくありません。

豊田市にあるこはく皮フ科では、水いぼの治療について「無理に取る」「ただ様子を見る」といった一択ではなく、お子さんの年齢や性格、痛みに対する不安、生活背景に合わせて、いくつかの選択肢をご提案しています。
例えば、痛みに弱いお子さんには声かけやペース配分を工夫した摘除を行ったり、保湿やスキンケアを重視した生活指導を中心にしたりと、その子に合った方法を一緒に考えていきます。こはく皮フ科では、「怖かった」「痛くてトラウマになった」という経験をできるだけ残さないことも大切にしています。

また、豊田市内でも、藤岡地区・小原地区・足助地区など、地域によって通園・通学環境や生活リズムはさまざまです。こはく皮フ科では、そうした地域性も意識しながら、「今は治療した方がいいのか」「少し様子を見ても大丈夫なのか」「家では何に気をつければいいのか」を丁寧に説明しています。
「忙しくて何度も通えない」「兄弟が多くて家庭内感染が心配」「プールや習い事をどうするか迷っている」といったご相談も、豊田市のこはく皮フ科ではよくあるご質問です。

水いぼは命に関わる病気ではありませんが、放置している間に増えてしまい、結果的に治療が大変になることもあります。「これって水いぼ?」「少し増えてきた気がする」「かゆがっていて心配」など、ちょっとした段階で相談していただくことで、選べる対応の幅も広がります。
豊田市で水いぼにお悩みの方、藤岡地区・小原地区・足助地区などにお住まいの方も、どうぞお気軽にこはく皮フ科へご相談ください。お子さんとご家族の不安が少しでも軽くなるよう、寄り添った診療を心がけています。


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