〜親御さんが知っておきたい「医療」としての脱毛の話〜
こんにちは。
こはく皮フ科クリニックの院長、松井響子です。
最近、「子どもに脱毛って、早すぎませんか?」「小学生でも医療脱毛を受けていいんですか?」というご質問を、親御さんからよくいただきます。
結論から言えば、医療脱毛は“必要に応じて、正しく行えば”子どもにとっても有益な治療になり得ます。
今日は皮膚科専門医としての視点から、子どもの脱毛に関する正しい知識と、当院での考え方・対応について詳しくお話ししたいと思います。
◆ なぜ今「子どもが脱毛したい」と言い出すのか?
「うちの子、小学生なのに脱毛したいって…」
そう驚かれる親御さんも多いですが、実際はこんな背景があります:
- 体育の授業やプールで「毛が濃い」とからかわれた
- 周囲の子がカミソリや脱毛シートを使っている
- SNSやYouTubeで美容意識が早くから育つ
- 思春期にさしかかり、自己肯定感の低下と関係する
実際、当院にも小学校高学年〜中学生の患者さんが医療脱毛を希望して受診されるケースが増えています。
◆ 子どもに医療脱毛は本当に必要?
私は「美容目的=贅沢」という考えではなく、皮膚を傷つけない“肌の医療管理”の一環として捉えています。
自己処理(カミソリ・除毛クリームなど)を繰り返すと:
- 肌荒れ・赤み・湿疹
- 埋没毛(毛が皮膚の中で育ってしまう)
- 色素沈着(くすみ・黒ずみ)
- 接触皮膚炎(薬剤によるかぶれ)
- ニキビや毛包炎(バイ菌の侵入)
など、皮膚トラブルの原因になることが少なくありません。
▶ 医療脱毛によって、こうした肌ダメージの予防につながることもあるのです。
◆ 医療脱毛とサロン脱毛の違いは?
比較項目 | 医療脱毛(当院) | エステ・脱毛サロン |
---|---|---|
安全性 | 医師の管理下、看護師が施術 | 無資格者が対応することも |
効果 | 毛根にアプローチ、永久減毛可能 | 弱い出力で回数・期間が多く必要 |
肌トラブル時の対応 | その場で医師が診察・処方対応 | トラブル時に通院が必要 |
衛生管理 | 医療基準に基づいた消毒・管理 | 店舗により差がある |
特に成長期のデリケートな肌には、万が一の対応ができる「医療」での脱毛が望ましいと考えています。
◆ こはく皮フ科での子ども脱毛の取り組み
当院では、子ども脱毛のご相談に対し、必ず以下のプロセスで対応しています:
① 皮膚科専門医による問診・診察
- 肌質・毛質・成長具合を確認
- アトピー性皮膚炎やアレルギー体質の有無もチェック
- 医療脱毛が適しているかを医学的に判断
② 保護者と一緒に丁寧な説明
- 医療脱毛のしくみやリスク
- 治療の流れ、通院回数、費用などを丁寧にご説明
- ご希望があれば親子同時施術・見学も可能
③ 使用機器:「ヴィーナスワン」導入
- お子さまの敏感肌にも配慮した冷却機能つき医療脱毛機器
- 出力の調整がきめ細かく、安全性が高い
- 痛みが少なく、時間も短く済みます
◆ 何歳から受けられるの?
医学的には「脱毛が完全に無意味」という年齢はありませんが、
当院ではおおよそ小学校高学年(10〜11歳)以降を目安としています。
毛量や部位・肌の状態によって個別判断を行いますので、まずはご相談ください。
◆ 子ども自身の“気持ち”が大事
大切なのは「親がやらせたい」ではなく、「本人が本当に気にしていて、困っているか」ということ。
「周りと比べて恥ずかしい」「毎朝剃るのがつらい」
そんな声があれば、それは“医療”の出番です。
そして、その悩みにちゃんと向き合ってあげることが、親としてのサポートでもあります。
◆ まとめ
- 子どもの脱毛は、自己処理トラブルを防ぐ“医療”の選択肢
- 医療脱毛は専門医の管理下で、安全性・効果ともに安心
- 当院では、親子での相談・施術にも対応しています
- お子さまの“心のケア”としても、必要なことがあります
「この子にとって本当に必要なのか、話を聞いてから決めたい」
それだけでも、ぜひご来院ください。
【こはく皮フ科クリニック】
住所: 愛知県豊田市瑞穂町4丁目1-1
診療科目: 一般皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
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