こんにちは。
愛知県豊田市「こはく皮フ科クリニック」院長の松井響子です。
「春先から肌がかゆくなった」
「毎年この時期になると、顔が赤くなってヒリヒリする」
「湿疹がなかなか治らない」
そんなお悩み、ありませんか?
この時期、実は黄砂や花粉、PM2.5など空気中の“アレルゲン”が皮膚に与える影響がとても大きくなっています。
今回は、皮膚科医の立場から、春〜初夏のアレルギー性皮膚炎や湿疹、かゆみの原因と対策について詳しくお伝えします。
春~夏の皮膚トラブル、実は「空気」が原因かも?
春になると、肌のバリア機能が落ちやすくなります。
そこへ、以下のような**空気中の微粒子(アレルゲン)**が皮膚に接触することで、アレルギー性の湿疹やかゆみが生じるのです。
主なアレルゲンと時期:
アレルゲン | 時期 | 主な症状例 |
---|---|---|
スギ・ヒノキ花粉 | 2月〜5月 | 顔・首のかゆみ、目の周りの赤み |
黄砂 | 3月〜5月 | 顔・腕の湿疹、アトピー悪化 |
PM2.5 | 通年(春多め) | ヒリヒリ、ざらつき感、乾燥悪化 |
カモガヤ・ブタクサ | 5月〜8月 | 顔・目元のアレルギー性皮膚炎 |
黄砂や花粉はなぜ“肌”に悪さをするのか?
① 肌のバリア機能をすり抜ける
黄砂やPM2.5は非常に小さく、毛穴や角質の隙間に入り込みやすいため、炎症を引き起こします。
② アトピーや敏感肌は特に注意
もともとバリアが弱いアトピー肌や乾燥肌の方は、花粉が肌に乗るだけでかゆみや赤みが出ることも。
③ 紫外線との“ダブルパンチ”
春〜夏は紫外線量も増加するため、肌が刺激に敏感になりやすく、ちょっとした外的要因でも荒れやすくなります。
こはく皮フ科での治療・対処法
当院では、春〜夏の季節性アレルギーによる皮膚症状に対し、以下のようなアプローチを行っています。
✔ 抗アレルギー薬の処方(眠くなりにくいタイプあり)
- 花粉や黄砂の影響で生じるかゆみ・じんましんに対応
- アトピーの悪化防止にも有効
✔ 外用薬による炎症コントロール
- ステロイドや非ステロイド外用薬を使い分け
- かゆみを早期に鎮め、悪化を防ぎます
✔ スキンケア指導
- 花粉・黄砂を肌に残さない洗顔・洗体の方法
- 肌にやさしい保湿剤の選び方
✔ アレルゲン検査(血液検査)
- ご希望に応じて、原因を調べて対策につなげる検査も可能です
お子さんにも増えています!小児のアレルギー皮膚炎
この時期、小児のアレルギー性皮膚炎やとびひのリスクも増加します。
特に、
- 顔や目の周りをかゆがる
- 朝起きた時に肌が赤くガサガサ
- 保育園や学校で「顔が赤い」と言われる
このようなサインがある場合は、皮膚科での早期対応が安心です。
院長からひとこと
私は幼少期からアトピーで苦しんできました。
だからこそ、「ただの季節のせい」で片づけられてしまう皮膚のかゆみや不調に、ちゃんと向き合える診療を大切にしています。
春は暖かく気持ちのいい季節ですが、肌にとってはストレスが多い時期でもあります。
お肌の異変を感じたら、「これくらい大丈夫」と我慢せず、どうぞお気軽にご相談ください。
【こはく皮フ科クリニック】
住所: 愛知県豊田市瑞穂町4丁目1-1
(スカイホール豊田 南300m)
診療科目: 一般皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
WEB予約はこちら▶ https://kohakuhifuka.com