こんにちは。
豊田市瑞穂町にあるこはく皮フ科クリニックの院長、松井響子です。
春や秋になると、「目がかゆい」「鼻水が止まらない」という花粉症の症状で悩む方が多くなります。
しかし最近は、くしゃみや鼻水だけでなく「肌のかゆみや赤み」など、皮膚の症状を訴える患者さんも増えています。
特にここ愛知県豊田市では、自然環境の影響でスギやヒノキの花粉飛散量が多く、アレルギー体質の方がとても多い地域です。
今回は、皮膚科医の視点から、
- なぜ花粉やアレルゲンが“皮膚”に影響するのか
- どう対処すべきか
- アレルギー科も併設する皮膚科の強みとは?
この3点を中心に、わかりやすく解説します。
豊田市の環境とアレルギー傾向
豊田市は自然と都市機能が調和する大きな都市で、人口は約42万人超(2025年時点)。
郊外部には山林や農地も多く、スギ・ヒノキ・ブタクサ・イネ科植物など、花粉を多く飛散させる植物が多い地域です。
また、豊田市は子育て世代が多く、アレルギーやアトピーのあるお子様も多く来院されています。
花粉症が“肌”に与える影響とは?
「肌荒れって、スキンケアや乾燥が原因じゃないの?」
そう思われがちですが、実は花粉やダニなどのアレルゲンが皮膚に付着することでも、皮膚炎(=花粉皮膚炎)が起きることがわかっています。
主な症状:
- 目のまわり・頬の赤み、ガサガサ感
- 顔・首のかゆみ、かぶれ
- アトピー性皮膚炎の悪化
- じんましんや湿疹の頻発
これは、肌のバリア機能が低下していると、アレルゲンが角質層から侵入して炎症反応を起こすためです。
子どもにも多い「皮膚に出るアレルギー」
豊田市では、保育園・小学校などの集団生活でとびひ・かゆみ・じんましんなどの皮膚症状が増えています。
子どもは皮膚が薄くバリア機能が弱いため、アレルギーによる皮膚反応が強く出る傾向があります。
当院では、小児皮膚科も標榜しており、アレルギーと皮膚症状が関係しているケースを多く診療しています。
アレルギー科があるからできること
こはく皮フ科は、皮膚科だけでなくアレルギー科も併設しており、以下のような皮膚+アレルギー両面からのトータル診療が可能です。
✅ 皮膚症状の裏にある“アレルギーの原因”を特定
- 血液検査でアレルゲン(スギ、ハウスダスト、食物など)を確認
- 特定のアレルゲン回避指導(食事・衣類・寝具など)
✅ アレルギー薬の処方も適切に
- 抗ヒスタミン薬(内服)でかゆみや赤みを軽減
- 眠くなりにくい新世代抗アレルギー薬も処方可能
- 外用ステロイドや非ステロイド剤の適切な使い分け
✅ 花粉症+皮膚炎に合わせた治療計画
- 季節性アレルギー(春秋)には予防投与もご提案
- 肌への刺激を減らすスキンケア指導
- 患者様の年齢・生活スタイルに応じて調整
アトピー・じんましんにも対応|皮膚科としての強み
アレルギーが慢性化した場合、アトピー性皮膚炎や慢性じんましんへと進行することもあります。
当院では、
- 症状に応じた強さの外用薬の選定
- スキンケア指導
- 小児・成人アトピーの長期管理
も行っており、皮膚科とアレルギー科が連携する安心感が強みです。
松井院長からのメッセージ
私は、幼い頃にアトピーでいじめられた経験があります。
だからこそ、肌のトラブルが心や生活に与える影響を、誰よりも理解しています。
「肌のトラブルは体質だから仕方ない」とあきらめずに、医学的な知識とケアで改善していける選択肢があることを、多くの方に知ってほしいと思っています。
【こはく皮フ科クリニック】
住所: 愛知県豊田市瑞穂町4丁目1-1
(スカイホール豊田 南300m)
診療科目: 一般皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
診療日: 水曜・木曜休診/土日祝も診療
WEB予約はこちら▶ https://kohakuhifuka.com