肌荒れ、それは“アレルギー”から始まることもあるんです
~肌と心の声に耳を傾けて~
こんにちは。
こはく皮フ科クリニック院長の松井響子です。
「ずっと肌が荒れていて、何を塗っても良くならない」
「季節の変わり目になると必ずガサガサになる」
そんなお悩みで受診される方の中には、実は“アレルギー”が原因だったというケースが少なくありません。
皮膚は体のバリアの最前線。外からの刺激やアレルゲン(=アレルギーの元)に晒されながら、毎日頑張っています。肌荒れを「ただの乾燥」と思って見逃してしまうと、かえって症状を長引かせてしまうこともあります。
アレルギーと肌荒れの深い関係
肌荒れの原因として多いのが、次のようなアレルギー性の炎症です。
- 接触皮膚炎(かぶれ)
化粧品や金属、衣類、洗剤などが原因となり、皮膚に赤みやかゆみ、水ぶくれが生じます。 - アトピー性皮膚炎
体質的にバリア機能が弱く、アレルゲンに対して過剰に反応してしまうタイプ。乾燥・かゆみ・慢性的な炎症が続きます。 - 食物アレルギーによる皮膚症状
とくに小児に多く、湿疹やじんましんとして現れます。見た目は“肌荒れ”に見えることも。 - 花粉皮膚炎(季節性アレルギー性皮膚炎)
スギやヒノキなどの花粉が皮膚に触れて炎症を起こすもので、「春になると顔がピリピリする」「赤くなる」という方が該当することもあります。
原因を知ることが、改善への第一歩
市販薬やスキンケアで肌荒れが治らない場合、肌のバリア機能を壊す“真の原因”が隠れていることが多いです。
私たち皮膚科では、
- 医学的視点でアレルギーの有無を評価し、
- 必要に応じてパッチテストや血液検査を行い、
- 患者さん一人ひとりに合った治療を選択していきます。
「アレルギー体質です」と自覚のある方はもちろん、**自分では気づいていない“隠れアレルギー”**が肌に影響を与えていることもあります。
皮膚は、心のバロメーターでもある
私自身、幼少期にアトピー性皮膚炎でいじめを受けた経験があり、肌が荒れているときの“心の痛み”もよくわかります。
皮膚は「体の内側」や「心の状態」までも映し出す鏡のようなもの。
だからこそ、肌の荒れはただの見た目の問題ではないと思っています。
「こんなことで病院に行っていいのかな」と悩む前に、どうか一度、皮膚科を頼ってください。
丁寧な問診と、必要に応じた検査、そして肌にやさしい治療法をご提案いたします。
まとめ:肌荒れに隠れたアレルギーを見逃さないで
- 肌荒れの背後に、アレルギー反応が隠れていることがある
- 自己判断では難しいことも。皮膚科での診断が重要
- 「なんとなくの肌荒れ」を放っておかず、早めの相談を
【こはく皮フ科クリニック】
住所: 愛知県豊田市瑞穂町4丁目1-1
診療科目: 一般皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
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