乾燥肌は、体からのメッセージです
〜ただの“保湿不足”と思わないで〜
こんにちは。
こはく皮フ科クリニック院長の松井響子です。
「最近、なんだか肌がカサつく」
「粉を吹くように白くなって、かゆい」
「化粧ノリが悪い」
これらは、すべて乾燥肌からのサインです。
多くの方が「乾燥=冬だけのもの」と思われがちですが、実は**季節を問わず起こりうる“慢性的な肌トラブル”**です。
乾燥の本当の原因は“バリア機能の低下”
私たちの皮膚は、外からの刺激やウイルス、細菌などから体を守るために「バリア機能」を持っています。ところが、乾燥するとこのバリアが壊れやすくなり、以下のような悪循環が始まります。
- 水分が逃げる
- 肌が薄く、敏感になる
- 外からの刺激を受けやすくなる
- かゆみや赤みが起こる
- 掻くことでさらにバリアが壊れる
特に高齢者や赤ちゃん、アトピー体質の方はこのバリアが元々弱く、**“何もしていないのに乾燥する”**ことが珍しくありません。
実は「生活習慣」や「洗いすぎ」も関係しています
診察室でよくお伝えするのが、「乾燥肌は肌だけの問題ではなく、生活全体を見直すきっかけになる」ということです。
- 熱いお風呂や長風呂
- ゴシゴシ洗うクセ
- エアコンによる湿度低下
- ストレス・睡眠不足
- 加齢による皮脂分泌の低下
こうした**“乾燥を招く生活習慣”**があると、どんなに良い保湿剤を使っても効果が長続きしません。
乾燥対策は、「塗る」だけではなく、「守る」ことが重要なんです。
皮膚科だからこそできる乾燥肌対策
市販の保湿剤では限界があると感じている方へ。
皮膚科では、症状や肌質に合わせた保険適用の保湿剤やステロイド、非ステロイド薬などを処方できます。
また、肌の乾燥がアトピーやアレルギー、内科的疾患(たとえば甲状腺機能の低下など)と関係しているケースもありますので、ただの“カサカサ”と軽く見ずに、気になるときは皮膚科でご相談いただければと思います。
最後に:肌は「心と身体の状態」を映す鏡です
私自身、幼少期にアトピーで悩み続け、肌の不調が自信や人間関係にまで影響していた経験があります。
だからこそ、患者さんの「肌のつらさ」に真摯に向き合いたいと思っています。
肌が乾燥しているときは、体も心も、少し疲れているのかもしれません。
そんなときこそ、ご自身の肌に優しくしてあげてください。私たちも、全力でサポートします。
【こはく皮フ科クリニック】
住所: 愛知県豊田市瑞穂町4丁目1-1
診療科目: 一般皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
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